◆ T-bird BLOG ◆

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日射も大地へと濃厚に影を焼きつける季節がやって来た。
テレビでは徐々に北上して来る桜前線を毎日のように話題にあげている。
この時季、すでに東京あたりまでは桜も満開の様子で花見客の場所とり合戦から乱痴気騒ぎまでが各局画面をにぎわす。

「今年はゴミもすくね~な、こんちくしょう。いつもだとピザだ寿司だ中華だって出前取ってる奴らがわんさかいてよ、かなり賑わってたのに今年は見ろ余り物の少ない事。ここのゴミ置き場だってたかだかこんなもんだ。いや~景気がわり~んだな。まいったまいった。どうにかしてくれよほんとよ~」

ホームレス歴30年のおじさんが上野の森でつぶやく。

ここ八戸での桜前線到着はまだまだ先になる。
多分5月初頭、ゴールデンウイークあたりだろうか。

しかししかし、私の家ではすでにその桜が咲いているのですよ・・・しかも満開で!



そうです、2010年4月2日、ついに新人が加入したのであります。
チェリーブラッサムのMF小太郎です。
(ケヤッキージュニアもあれからかなり伸びています)

種類は「富士桜」

富士山麓に自生する山桜で、別名「マメ桜」とも言います。
この小さな樹体で目一杯に可憐な花を咲かせています。
あまりにも健気だ。



この歪に曲りくねった樹型が茫漠とした宇宙空間を連想させ無限の可能性を暗示しています。
どのように成長してゆくのか非常に楽しみです。こう御期待ですね。



芸術的な陰影のカットも載せておきましょう。

ついさっき店で何を売ったのかさえも容易に忘れてしまう私ではありますが、水やりだけは絶対に忘れないつもりであります。

先日、密かに連絡が入った。

「この電話、誰にも聞かれていませんか・・・・・そうですか・・・・実は例のやつ・・・・・仕上がりましたよ。」

心が踊った。

思えば去年の8月、密かにハーレーのカスタムを注文しておいたのだ。
それがこのうららかな春の季節に合わせたように出来上がったのだ。
だが、今のところまだ納車にはなっていなので小さな写真で紹介しましょう。

正面からのカット
74スプリンガ-を組み込んでクラッシックでいてとてもナローなスタイルに。

後方からのカット
ナローマスタングタンクにはアイボリーのストライプをペイント。
落着いた雰囲気のなかにも鋭さが加わった。


94年のエボリューションエンジンはメッキを剥がしてポリッシュ仕上げで質感がぐっとアップしている。
エアークリーナーのカバーも丸型に変更。

サイドからのカット
ボバースタイルで足回りのポジションも中央に変更。
なかなか整った理想的スタイルに仕上がった。
メカニックの皆さん本当にありがとうございました。

ハ-レ-には「ナックルヘッド」「パンヘッド」「ショベルヘッド」などと言った歴代の美しいエンジン達が存在するのだが、私の選んだこのハ-レ-はエボリューション(進化)と言う名称で、通称エボと呼ばれている。
そう、ワンカムエンジンの最終型であるこいつには「○○ヘッド」と言った愛称がないのである。それではあまりにもかわいそうではないか。
私は考えた。
考える事数カ月それは真っ青な大空を漂う真っ白な雲の様にポッカリと浮んだ。
命名「ロボヘッド」
ロボヘッドのロボはジャイアントロボのロボである。
1967年にテレビ放映が始まった横山光輝作のSFマンガの主人公のロボットである。
そのロボットの頭部がこのエンジンと瓜二つなのだ。
現在は私だけがそう呼んでいるのだが・・・・・・・・・そのうち・・・・。

ともあれのんびりと待ったかいがあったようです。
そして、もしこれらの写真が現実のものであるならば、そのうちここへと到着することでしょう。

年を重ねたこの頃、時として夢と現実がまじる事があるから大変だ!



3月半ば恒例のこのドカ雪もすっかりと姿を消した。
厳しい寒さの2月を乗り越えホッと一息着いたこの時季に必ずやってくるやっかいもの。
このずっしりと重いやっかいものをきれいさっぱりと片付けた後に陽光眩しい春がやってくるのだ。
前前回に紹介していた私の植物達も増々勢い良く成長している。

どいつもぐんぐんと背を伸ばし、そして葉っぱの数を増やし大きくなっていっている。
日に日に明らかに春に向って膨張している。

ハゼの木なんかは一番変化がわかる。黄緑だった幼い葉っぱは今や薄茶にまで色をかえ天へと向って成長し続けている。頼もしいかぎりだ。
しかし、元気の無かったケヤッキーはやはり元気が無い。
小枝に指先が軽く触れただけてポキッと折れてしまったりする。
やはりそれは乾ききっていて柔軟性に欠けているからに違い無かった。
水分を吸収出来てはいないのだ。
昨年の晩秋に葉を落としてしまったのは、冬が近付いて来たからでは無く、力尽きたからだったのかもしれない。
私の管理ミス・・・・・・残念だ・・・・・無念だ。


「んっ!・・・なに・・・なんだあれは?・・・あのちっこいのはなんなのだ・・・」



「まっ・・まさか・・・新芽?・・・お前は、お前は生きていたのかあああああっ
すごいぞ、すごすぎる、あまりにもすごすぎる。」
ひょっこりと立ち上がったそのピンク色の幹の両側に2枚だけ形成されているあのちっぽけな葉っぱには、はっきりと見覚えがある。
昨年の夏勢い良く成長していたころ全体に茂っていたその葉っぱそのものではないか。
あまりの感動に私はその場に立ち尽くしてしまっていた。

もうだめかもしれないとばかり思っていた。だけど、そう思っていても私は水をやりつづけていた。
もしかすればとも思いつつ・・・。


2010年3月、ケヤッキー2世誕生!  

「お前はたいしたものだ、ばんざ~~~~い!」

クロの店を出てホテルへと辿り着いたのは午前5時を少しばかり回ったところだった。
この時間まで飲んでいたのは何年ぶりだろう。近ごろでは午前12時を越えて起きている事は珍しくなっている。

死語ではあるが、「バタン・キュー!」であった。

目が覚めたのは8時、酔いの方はまったく覚めてはいない。
このまま再び眠ってしまってはまずいとテレビのスイッチをオンにし、しばらくベッドの中でまったりとすごした。
朝食の券を1000円で買っていたのだが、とてもじゃないがそれらを胃は受け付けないだろう。
チェックアウトは確か10時のはずなので9時には起き上がりシャワーを浴びた。
これで頭の痛みもやや治まった。

予定ではこのまま真直ぐ八戸へと向うつもりでいたのだが、ホテルを出たところで考えた。
「そうだ、せっかくなので立ねぶたを見て行こう」と。
前回見に行った時は、重度の2日酔いに悩まされ、立ねぶたの館の1Fロビーにあるトイレしか目にしていなかったのだった。
よしっ行くぞ~~~~~~!


さすが建物も大きい、まるでガンダムの要塞ではないか。
まるで初めて目にする建物のようだ。二日酔だった前回の記憶は曖昧すぎて話にならない。

「ヤッホー!」とでも叫びたくなるくらいに大きい。大きすぎで首がいたい。
これが今年の新作の「またぎ」モチーフのやつだろう。確か先日テレビのニ?スでやっていた。
それにしても実物は物凄い迫力だ。

今朝は早かったのでお客は私だけだったのだが、そろそろ観光客が入って来たようだ。
人の大きさがわかると増々立ねぶたの大きさが伝わってくる。どでかい。

こちらが大きさの対比。
右が弘前の「ねぷた」、中央が青森の「ねぶた」、そして左はじが「立ねぶた」。どれだけ「立ねぶた」がでかいか一目瞭然だ。
いやいやすばらしかった。
「今度はぜひ祭り中、これらが動いている時に来たいものだ。」
そう思いながらスロープをつたい出口付近に差掛かったあたりで青森が産んだスーパースターにばったりと遭遇してしまった。

「あらあら吉幾三さんではありませんか。最近ではジョージさんの還暦祝いに姿を表している所をテレビで拝見しましたが、それからさっぱり見ないと思ったらこんな所にいらしたんですね。」
「こんな所って、悪かったなこのやろ~、何がこんな所だ、おおきなお世話だこのやろ~!ところでど~だもおもしろがったべ。これは高さが22メートルもあるんだぞ、すごいだろ。お~いかけて~~~~ゆきぐに~~~ってが!」


感動のあまりに写真を撮らせて頂きこの立ねぶたの館を後にしたのであった。
「連休っていいものだ。」
明日も休みだしどれどれ途中温泉にでも入って行こうかな。



ピリ辛の冷気が五所川原の夜を飲み込んでいた。

縁遠かった連休という宇宙を久々にゲットできた私はふっとK二号(コラムではK二号で通っているが本名を黒川と言い、ニックネームはクロである)に会いたくなった。
思えば高専の学生だったクロはすでにティーバードでバイトに入っていた。
卒業後は名だたる大企業に進む同級生達を後目に、あろう事かここティーバードに入社してくれたのである。
ありがたい。
数年間のティーバード生活の後、自分探しの旅にとなぜかオーストラリアへと渡った。
目つきの悪いコアラと宿無しのカンガルーに可愛がられ、覚えた言葉は「CAN I HAVE A BEER」だった。
数年後にひょっこりと帰国したクロは生まれ故郷にこじゃれたプールバーを開いた。
オープン当時にいちど行ってから行ってはいない、音沙汰も無いし元気でやっているのだろうか、なんて親心がふつふつと沸いて来たのだった。


確かこの大きな通りを渡ったところの、あの小さなビルの2階がそうだと思うのだが。
名前は・・・なんだっけ・・・う~んと・・・そうだ・・・「クロロック」だった。

おお~なかなか洒落たフロアーではないか。まだ時間も早いと見えて他のお客はいないようだ。
私は中方向へと歩み出た。

カウンター内に佇む男がひとり。
このシチュエーションで男がひとりとくれば、それはどうみてもクロ以外には考えられない。
クロはお客の入って来る気配すら感じ取れなくなっているのかと意外に感じた、と同時に「もしかして老」な~んて思ってしまった。

「おいおい、な~にそんなところにつっ立ってんだよ。着いたぞ~~~~~!」

驚かしてやろうと、私は大きな声で叫んでみた。

「うわぁ~~~~お前は、お前は、誰だ~~~って、ゴリポン?ゴリポンじゃないか、なんで、なんで、お前がここにいるのだ。」
驚かすつもりが私の方がすっかりと驚かされてしまっていた。

「えへへ、びっくりしたでしょ。この為にゴリポン呼んだんですよ。ドッキリ大成功っすね。それにしてもリアクション、年のわりにオーバーっすね・・・」

相変わらずのベタな演出、実に楽しい男だ。




1時間を掛けてこの場に駆け付けてくれたゴリポンとその女房ともえちゃん、この日たまたま飲みに来てくれた美容室のオーナーである睦美さん、そしてこのにやけ面のクロとキリリと冷えたうまいビ-ルで乾杯した。

旅のそら、旧友たち、うまい酒、これ以上の贅沢はないな~と全身がざわめいた。

他のお客もぞくぞくと入店して来ては店も活気が出て来た。
せっかくなので久し振りにビリヤードでもと言う事になり私達はテーブルへと向った。

実はここ1週間、奴は店を休んでいた。
と言うのも、原因不明の高熱が続き体調が優れなかったらしい。
今夜もまだ本調子ではなかったが、ややこの雰囲気を楽しめてもいるように見えた。
酒がきいて気持ちが高ぶっているのかもしれない。このまま快方に向ってくれればと願うところだ。

それにしても良い店だ。

「ビリヤード、今度は体調のいい時にガチンコ勝負だぞ!」
地上を照らす日の力がここにきてぐっとパワーを増してきた。
春が近い。
安心感とも言える大きな包容力を感じてなんだか心強い。

そんななか、ついに長い眠りから植物達が目覚めてきたのです。

越冬の為、家の中に入れてあるせいもあるのか、2月の前半にはハゼの木が芽吹いたのであります。
そうです、忘れずにこまめに水をやるなどの世話をしたかいがあります。
だけど少し早くないかな?まだ2月だぞ!
このあたりには零下の日が続き、一番は-15℃という恐ろしいまでに下がったりして一時トイレの水が凍った程、その為絶対に凍らせてはまずいと朝は早めにストーブをつけておいたものでした。




そして現在はここまで順調に成長を続けております。
葉っぱの大きさは1日単位でぐんぐんと大きくなっていてこの2週間でこんなにも進化を遂げています。
いったん芽吹くとほんとうに成長が早いものです。


昨年の秋に加わったその仲間達も紹介しましょう。

左奥から「かえで」、左手前は忘れました。買?時はしっかりと覚えていてまさか忘れないだろうと思っていたのですが、あっさりと忘れてしまいました。
右奥は「黄金ケヤキ」です。
この鉢の景色は幼い頃木登りをした大木のある風景と重なりお気に入りのものなのですが、なんだか元気がないような気がしてなりません。
ちょっと心配なところでもあります。がんばれケヤッキー!




「名忘樹」は新しい黄緑の葉がにょきにょきと姿を表し「かえで」のつぼみはふっくらと膨らんで来ています。
ここに来て気温も穏やかになりこの植物達もしっかりと伸びてくれることでしょう。
私の分まで・・・思えば私の身長もあと10センチ、いや、後5センチでいいからこの春の訪れと共に伸びてほしいものです。
「ruud」のA2Cは昨年187cmから188cmになったと言っていたが・・・・それは伸び過ぎだし「もういいだろ。」と言ったところです。


A2Cを越えて木陰ができるまでに、しっかりと伸びてくれ~~~~~~~~!


「Amuse」
八戸市ではお馴染みのタウン情報誌、1971年創刊の歴史ある月刊誌だ。
山あり谷あり嵐ありと、なかなかきびしい出版業界においてこれ程までに長い間皆さんに指示され続けているのはほんとすごい事ですね。
今回はスマートな赤表紙。
その表紙の中央部に気になる文字がポツリ。
「ラーメン」

そうです、「ラーメン」の記事が市内近郊を中心に遠くは青森市内までもを網羅し厚紙の保存版で特集しているのでありました。
目を通すとあるはあるは私の知らないところがどっさりと。

トンコツからトリ、魚介など多種多様な食材を駆使したオリジナルスープの数々が満載。
醤油・味噌・塩と選り取り見取り。かなりの見ごたえがあります。
そのなかでふと目に止まったのが透明感のある黄金色に光り輝くこの品格あるひと品。

味楽軒・「梅じそラーメン」
さりげなくさらりとのった一枚の海苔がキラキラと輝く琥珀色のスープをまとい脂ののったチャーシューが二枚気持ち良さそうに浸かっている。
中央には厳選された梅肉がちょこり、大葉と共に鎮座していて想像の中でうまさがどんどん広がってゆく。
これはやはり一度行かなくてはいけない。

じゃじゃ~~~~~~ん!
あのアミューズのなかの写真の雰囲気と全く同じな実写版。
どれどれまずはスープを・・・

ズズズズズズズズズズ~~~~~~~~~~~~~~!

おお~、新鮮な大葉がふんわかときいていてすっきりとしている、その奥には、そうか、これがシジミか、シジミのエキスが豚骨や鶏や煮干などのエキスと相俟って複雑でいて調和の取れたアクセントとなっている。
梅肉も清涼感をもたらし、さらりとした咽越しに一役買っている。

「えっもうここで営業を始めてから30年以上も経つの、それはすばらしい」

厨房に立つ母親と息子がにこりと微笑んだ。
しっかりとした作り手がいて地道に丹誠を尽くして来たからこそ、この長い歴史は刻まれ続けて来たのでしょう。
ほのかに立ち上る湯気は彼等との別れを惜しむかのように、その店内をひと回りしては天上へと消えた。

「ごちそうさまでした、また来ます」


偶然なのですが、その後継ぎは私の知り合いでありました。
ハーレ-を駆る彼は、きっと何処までもこの道を走り続ける事でしょう。


このJR東日本のスペシャル企画はお得感たっぷりだった。

2月から3月にかけて洋服業界は展示会目白押しの状態が続く。
ほとんどの展示会は都内で行なわれる為に、もちろんその都内へと向うのであります。
最近では新幹線もしっかりと整備されており都内1泊なんて事も無くなり、ほぼ日帰り出張なのだが、1往復(\28,800)もの経費が掛かる。
仕事のためには仕方のない出費なのだが向う回数や同行する人数によってはかなりの負担になるのでありますよ、これがまた。

そんな時、あんな時、こんな時、嬉しい企画がひょっこりと出現したのであります。

<東京のホテルランチを気軽に満喫・日帰りコース>

長ったらしい名前ではありますが期間限定スペシャルメニューなのであります。
ひとりでは難しいのですが、ふたりで往復\33,800、そうです、ひとり、なんと\16,900になるのであります。
しかもしかもホテルの豪華ランチが付くのです。
出張が続いていた私は早速申し込んだのでありました。

どれどれ、どんなランチなんだろう。
都内で午前中の仕事を終えた私は、指定されてある池袋ホテルメトロポリタンへと向ったのであります。
池袋は久し振りです。軽~く地下で道に迷いながらもなんとか到着。
おお~~~ここだここだ!

そこではなんと青森フェア開催中でありました。

館内ロビーには小型ながら威風堂々と「ねぶた」が鎮座しておりました。
いやはやびっくり、こんな所で遭遇すると増々かっこよく映ります。
ところでパンフレットに載っていた、私の心を鷲掴みにした「ステーキ重」を出してくれる「花むさし 旬香」は何処だろう。

あっ2階にあるある。

じゃじゃ~~~~~~~ん!
いやいや、これは、想像を遥かに越えたお姿ではあ~りませんか。素晴らしいの一言に尽きる。
新幹線チケットの付録にちょこんとついただけの陳腐なものなのだろうと思っていただけにびっくり仰天。
大好物のサーロインがプルップルであります。
「御馳になります、そして、御馳走様でありました。うまかったです」

翌週・・・・・
再び私の体は、池袋はホテルメトロポリタンのなかにありました。
今回はパスタの予感。
前回のは2階に店があったのですが、今回の「ダイニング&バー オーヴェスト」は25階、そう、最上階の展望ラウンジなのでありました。

おお~池袋が一望出来るではありませんか。素晴らしい眺めだ。
早速カウンターに腰掛け本日のランチを注文。



トマトのパスタにデザートの盛り合わせ。
実はこの前に前菜の盛り合わせが出たのですが、完食してしまってから「あっ写真」となり断念、残念でありました。
生ハムメロンを筆頭に5種類の豪華な面子がそろっておりましたのに。デザートも半分無いし・・・・。


「ありがとう伊集院君、そのさり気ない笑顔がこの豪華なランチをさらに上品なものへと昇華させてくれました。美味しかったですよ。また機会があればぜひ顔をだそうと思います。それまでどうぞお元気で!」

いつもはバタバタと蕎麦をすすってはあちらこちらと走り回っているところ、今回はかなりゆったりとランチを満喫出来た出張でありました。
やはりその分後半はややバタバタ気味になりましたが・・・・それでも満足。
残念ながらこの企画は今月、この2月いっぱいで終了のようです。

再度有意義な企画がある事を期待しながらも、まだまだバタバタ出張は続く私なのでありました。

(ながっ!)


すごいところがあるもんだ!
私はすっかりと驚いてしまった。

たまたまふらりとトイレ休憩に立ち寄った「久慈市・道の駅」。
「トイレ」の表示板に向って歩いて行くとそのガラス窓に「レトロ館」のはり紙が。
レトロだったりビンテージだったりアンティークだったりに目のない私の琴線をくすぐる四文字だ。
しかし、過去に何度となくそんな言葉に魅せられては残念な思いを胸に家路についた事があった。

「まあいいや、今回は止めておこう。」

そう決めてトイレを済ませたはずの私の足はやはりフラフラとそちら側に引き寄せられてしまったのだった。
性としか言えない。
「まあいっか、300円だし!」と相成ったのであります。

ところがここがすごかった。


玄関先を進むといきなりの銭湯モード。
力道山が空手チョップを振り回しておりました。
コ-クの自動販売機も昔よく使った事のあるタイプだ。
コ-クのビンはかっこよかったし、またうまかったもんな~。


うお~陽光を背に輝いているのは「アグネス・ラム」ちゃんではないか。
懐かしい、懐かしすぎる。
1970年代後半、アイドル全盛時代のスーパースターだった。ミーハーな10代だった私は百恵ちゃんと彼女にぞっこんだったものだ。
確か当時の写真集がどっかにあったかもしれない?探してみるかな。

そしてこちらは「松阪慶子」さん、これはこれは若々しくて妖艶なお姿。
こんなお宝写真は初めて観た、大事に保管してあったんですね~館長。
たまりませんね、このチラリズム。
それにしても美しい~。




当時の路地裏を再現した風景にはノスタルジーすら感じてしまいます。
その「タバコ屋」と小型タイルで書かれた文字スタイルは昭和の初期にはあちらこちらにあったものです。
この小窓の感じもいいですね~。
私が高校生の頃新発売になった「セブンスター」は確か100円だった。「ハイライト」は80円、それだけで時代を感じるには十分だ。
奥にはでかい鉄人28号がどかん!
この頃少年少女だった年代にとってここはすばらしい空間であります。






おもちゃ屋の景観だったり駄菓子屋を細かく再現したり、またその頃の生活状況をリアルに表現してあったりと到れり尽くせりの展示ではありませんか。
すばらしい。
近場にこれ程のコレクションがあったとは本当に驚きでありました。

いや~心にいいものを見せてもらった、また近くに来たらぜひ寄りたいと思います。


帰り際の通路の壁に「年代不明」の昔のパネルが。
この頃からやはりいたのですね「美し過ぎる海女」が。

こうして時代は脈々とつながって行くのか・・・・・・納得!



2日間の連休が、思いも寄らずに飛び込んできた。
以前から決まっているものではなかったので遠出の予定は急にはたてられない。

さて・・どうしよう・・・そうだ・・・久し振りに水族館でも・・となったのです。

1994年に起きた「はるか沖地震」により、持っていた大型水槽を破壊されてからは、もっぱら水族館で魚達を観察する日々が続いています。

浅虫水族館は相変わらずの賑わいのなかにありました。

サンショウウオの迫力にはいつ観ても圧倒されてしまいます。
そして「山椒魚」と書けば小学生の頃に読んだ井伏鱒二を思い出します。
どんな話だったか忘れたので今度また読んでみよう。

おお~小型ながらピラルクが復活している。
確か昨年来館した時にはあの大きなピラルクがいなくなっていて淋しい思いをしたものだった。こいつはかなり元気がいいようだ。
こうして連休の初日はゆっくりと過ぎて行ったのでした。


じゃじゃ~ん!そして翌日。
私は岩手県久慈市にある「もぐらんぴあ」にいたのであります。
軽快なフットワーク!
八戸からは車で1時間程度の距離だから案外近場。

幻想的な水中トンネルがほの暗く輝いています。
未来へと続くタイムトンネルのようでもありますね。SF的です。

カラフルな珊瑚の間をこれまたカラフルな魚達が泳ぎ回っています。
日本の海ではなかなか見かけない原色の光景ですね。

そして・・ここには・・この「もぐらんぴあ」には・・・


なんと、マーメードがいたのです。

そう、「北限の美し過ぎる海女さん」の大向美咲さんです。
私ごときの「写真撮らせてもらってもいいですか?」の不躾でぶっきらぼうな問い掛けにも笑顔で答えてくれました。
ありがとうございました。

連休2日目は元気な魚達よりもさらに癒された日でありました。


そうだ、明日は展示会の為に東京出張が入っている。

そうです。
私は連休の次の日の東京出張での仕事の合間。

「サンシャイン国際水族館」にいたのであります。

巨大なレッドテールキャットと

ラッコが迎えてくれたのでした。

そしてこの日はバレンタインデー特別企画で「エイの餌付け」がタイムサービスで行なわれていたのであります。
エイが口にしているハート型の餌は水中のおねえさんの手作りなのだそうです。
いやいや、目まぐるしく動き回った3日間でありました。
前回のハンバーガー同様「どんだけ水族館が好きやねん」と言ったところですね。


ただ、しばらくは違う事に時間を使う予定で考えています。


あ~あ、先日のグーギーズカフェのハンバーガーうまかったな~!

おっなんだあれは?



おお~全国うまいものまつりのチラシではないか。

えっ~~~~~~~~~~佐世保バーガーも出店しているではないか!
なになに、今「三春屋」でやっているのか、それはいい。
思えば昨年の熱い夏だった。
日テレ主催の全国うまいもの博が青森市の「中三デパート」で開催された時、この佐世保バーガーを求めて、みんなにもと思いクーラーボックスまで買って向ったのだが、あまりの来場者の多さに敢無く撃沈、8階の催事場にすら着けなかったものだった。
エレベーターは停止状態でエスカレーターで確か2階までは行ったのだが、そこで「会場まで4時間待ち」の声を聞きそのまま素直に帰ってしまったのだった。

早速ジンが向った。

しばらくして電話あり。
「もしもし、いや~すごい人数が並んでますよ、どうします、これは大概時間掛かりますよ、止めと来ます」
おおっと、なんたる弱音。
「そんな事でくじけていてはダメだ、しっかり買って来るのだジンよ!」

前回とっとと帰ってしまった私の口からダメ出し。


そしてとうとう買う事が出来た。

うわぁ~このベーコンのたれ具合は食欲をそそるぞ!
どれどれ、ガブリ!

この自家製ベーコンの味は絶品だ。チーズとの相性も抜群だしトータル的に完成している。
さすが「佐世保バーガー」たいしたものだ。
直ぐにも完食。

うん、うまかったうまかった、しかし、1個では何だか足りない。もう1個欲しいのだが、また行って並んでもらうのも気がひける。
そうだ今テレビでCMしているマックの「テキサスバーガー」にしよう。


「どんだけハンバーガー食ってんだ」と言ったところでした。

ここからしばらくは野菜中心でいこうと考えております。



ライトニング別冊「アメリカン*トレイジャー」が着いた。

旧きよきアメリカンカルチャーがいきいきと映し出されている。
私の愛するアメリカがそこには凝縮され息づいている。
バイヤーとしてあちこちのフリーマーケットやアンティークモールを回っていた頃が懐かしくも鮮明に甦ってくる。
そう言えば、ここ3年程はアメリカ行ってないな~~~また行きたいな~~~~!

な~んて考えているとあるページが目に止まった。


おお~グーギーズカフェではないか。
昨年、フラットヘッドさんを尋ねて長野県に伺ったさいにお昼を共にした所だ。
あの時のハンバーガーは格別うまかったな~と味の記憶が甦る。
「えっ通販!」
通販であのハンバーガーが味わえると言うのか。
これは申し込まな訳にはいかない。早速2セットを注文したのであります。


『は~ぃ お待たせ!お荷物が届いています!』

うっ、そのひし形のマークは「ワルネコヤマト」!?なんか怪しいおとこだ~!

3日後に到着(大雪で1日遅れてしまったらしい)。
しかしなんてかわいいパッケージなのでしょう。さすが凝ってらっしゃる。
私は待ちに待ったこの日のために今まで店にはなかったフライパンからフライパンのフタ、はたまたレタスにトマトを買っておいたのでありました。

どれどれ、うんうん、いい具合にチーズが溶け出したぞ。
ブルンブルンと部屋中に漂ううまそうなにおい。
「そろそろいいかな」
前もって焼いて準備しておいたバンズにそのチーズのとろけたこんがりパティをちょこんとセットオン。
その上に新鮮なレタスをのせてマスタードとケチャップをとろり。

ジャジャ~ン 完成であります!
どうですこのオージービーフ100%の豪華なるハンバーガー。
速攻、ガブリ!

「星・☆☆☆・み・っ・つ・で・す~~~~~~~!」(マチャアキ風に)

「あ~うまかった。満足満足」

注文して待ってる時間も楽しかったけど食べてみてまた楽しいね。

今度また機会があったらぜひ再びグーギーズカフェに行ってみたいものだと、心がグラグラと動いたハンバーガーにも目がない私なのでありました。
新しい年を向かえたこの神聖なる月もすでに中旬、街にはいつもの落ち着きがみえてきた。
このいい頃合で私はなんとか休みをもらう事ができた。
ジョギングを始めて早2年、やや飲み過ぎ食い過ぎによるこの時期のお腹部分に喝を入れる為に雪舞う平原へと飛び出したのでありました。


新雪の上には私の足跡のみが、まるでいつか見たキタキツネの足跡の様にてんてんと連なっておりました。
今朝のニュースでは津軽地方など日本海側は大雪の予報が出ていましたが八戸地方はなんとかこの程度でおさまってくれたようです。
寒気のなか、無事走り終えた私は、久し振りにラーメンでもと思い、今回は近場、市内にある「しおで」に直行したのです。
最近ではここに行く事が多い。



煮干しだしのあっさり支那そばにシャケのおにぎり。おお~ゴールデンコンビだ!
そしてそのとなりには「青森山田イレブン」の勇姿が写っているのでした。

準優勝おめでとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

残りのスープもズズズズ~~~~う~~~ん満足満足。
時間もたっぷりあるし帰ったら暮に買っておいた「男はつらいよ第15話」でも見ようっと。

「寅次郎相合い傘」これはやはり傑作といっていい。
トラさんとリリーの掛け合いが楽しくもあり、またなかなか虚しくもある。
お互い素直になれないすれ違い、ジーンと来る場面多数。
それにしても若かりし朝丘ルリ子のキュートなこと。

夕方のニュースでも日本海側の大雪が話題に登っていた。
寒気がなかなか抜けないらしく、この悪天候はしばらく続くらしい。
雪の気配のない八戸はどうやら大丈夫なようだ、そこで、どれどれそろそろビールでも開けようか。

こうしてまったりとした初休日は足早に過ぎ去って行ったのでありました。



翌日
「ヒィエ~~~~~~~~~~~~~~なんじゃこれは!」
昨夜のうちにしこたま降っているではありませんか。

駐車場の雪掻きが・・しかも・・今日は・・出番人数が少ない・・

覚悟を決めた私は、先日買っといた黒いゴム長をキリリと履きこなし、角形のアルミスコップをひょいと片手に、颯爽とエンジンキーを回したのでありました。




2010年
あけましておめでとうございます。


風はやや強いものの晴天に恵まれ、今年も蕪島神社は大賑わいでありました。
そこで私は少し離れた所からお祈りをした次第です。

「世界が平和でありますように!」

本年もどうぞよろしく御願い致します。

ティーバードスタッフ一同


ここしばらく空を見上げてはいなかった。
年末の、この何か慌ただしい雰囲気の中でパタパタともがいていたような・・・
そして、ここに至ってやっと年始の方の準備も整い一段落し「ホッ」と一息。

うっひょょょょーーーーーーーーーー!あ・お・い。

めでたい「美形松」の向こうは、これまためでたくも果てしない青空。
「ハローグッパ~~~~~~~イ!」
意味は無いが、私は大きな声で叫んでいた。
まあ、当然返答はないけどね。


場所を移動し店の前の公園でのカット。
冬のこの時期でなければ真夏にも感じられる程のこの太陽光。
ここにいるだけで心も体も温かい、それに、なんだか、このままジャンプで飛べそうな気がする。
でも止めておこう、本当に飛んだら騒動だ。


大空から、今年もいろいろとお世話になりまして有り難うございました。
来年もまた皆様が健康で過ごせる様心から願っております。
2009年最後のブログとなります、2010年も飽きずにおつき合いして頂ければと思います。
「良いお年をお迎え下さいませ、ウッシッシッシッシ~~~~~~!」

あっと言う間につむじ風のごとく過ぎ去ろうとしている2009年。
この一年のサイクルが年々年を増すごとにかなり短く感じられます。
もう年の瀬なんだ~~~な~んて、この寒さも加わって感傷的になっちゃいますね。

毎年恒例なのですが、12月31日の営業最終日、スタッフ総勢で軽い忘年会をHGCにて開きます。
その時に欠かせないのが、年に一回の贅沢「よ志乃」の出前なのであります。
これを食してその年の〆とするのです。
最近、たべもの話が続いておりますが悪しからず。

おこづかいが乏しい私はここのところなかなか足を向けていなかった「よ志乃寿司」へと暮の注文を兼ねて食事でもと久々に向ったのであります。

歴史を感じる佇まいだ。
どれどれ「たっちゃん」はいつもの様に頑張ってるかな。
ドアをガラガラガラガラっと開けた。


えっ!
またしてもロックSOUR夫妻(岩SOURではいやだとわがままを言うので変更)、いったいどうなっているのだ。
しかも見た事も無い満面の笑み。八戸はいくら狭いとは言ってもこんなにまでも会うものか・・・・それともこれが縁なのか・・・神様のいたずら・・・仕方がない・・。
私は覚悟を決めてその席に、カウンター席に腰掛けたのであります。


「おうっしばらくじゃね~か。いままでどこをほっつき歩いてたんだい。ちっとも顔を出さね~で。こんちくしょう!」
「ごめんごめん、ここんとこ不景気で来たくてもなかなかこれなかったんだよ。(今日は二日酔いじゃあないみたい元気ハツラツだ)ところで、せっかく来たんだから、まずマグロあたりからいきたいね~そのデコに輝くやつ」
「おおっと、いいのがあるよ!もちろんこの通り大間だ。こんちくしょう」
サッサッサッっと、さぁどうだ。

ヒエエエエ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
すんばらすいビジュアル!
よだれが垂れてくる、早速いただきま~す!
う~ん、口に含んだ瞬間にとろける、そして脂にコクがある。これ程極上のマグロはそうは食えないだろう。
「たっちゃん、さすがだね~これはい~いものだ」

「ヘッヘッヘッヘ~そうだろ~~俺の手にかかるとこんなものさ~~ヘッヘッヘッへ~さあ、なんでも好きなものを注文してくれ、この俺様が握ってやるぜ」
目つきは悪人だが調子がでてきたな。
「それじゃあ、あれとこれと、あとこれをお願いします。」
「おぅよ!」

アチョ~アチョ~アチョ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!

カニッカニッカニッカニ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
(これら奥義は普段は使いません、悪しからず)

「はいよ、出来たぜ」
たっちゃんはありったけのポーズを駆使し素晴らしい寿司を作り上げた。
そして先程の奇声とは裏腹にクールに差し出したのでありました。

おちゃめな彼とは20代後半からの付き合いになるけど、先に50代が見えた今、若い頃よりも「寿司」に円熟味が加わってきているのがわかる。
「気持ち」、そう、熱い気持ちが寿司に入るのかもしれない。

「うまかったね~ロックSOUR」

「うんうんめちゃめちゃうまかったよボクチンも。」
「そうね、やっぱりおいしいおいしいおいしいわね~」
うまいものをくったロックSOUR夫妻はなんだか優しい顔つきになっていた。

これで日本酒飲め飲め攻撃だけは避けられそうだ。

そんな彼等は友達の少ない私にとっては貴重な存在である事は言うまでも無い。
「これからもよろしく!」

年末の夜の時間はこうして深々と流れていったのでありました。

ロックSOUR談
「近頃ブログちっと長いんじゃない、もっと簡潔にしないと」
「了解しました!」




~虹の~地平を~歩~み~出て~~~~~~~~♪

う~ん懐かしい&すばらしい!
実に37年振りに耳にした。

ある時アマゾンでCDを検索中に偶然にも目にした「トワ・エ・モア」のCDジャケット。

思えば1972年2月、札幌オリンピック。
この曲が一世を風靡したものだ。透き通るようにおおらかなふたりの声が心の奥底までも浸透してくる。
何も無い時代、小学6年生だった私はオリンピックの様子を部屋で聞く為に小さなラジオを作った。
そう「一石ラジオ」。乾電池をばらして中にある炭素棒を取り出し、その回りをぐるぐるに銅線で巻き上げコイル状にした。
これは中の炭素棒をづらす事でチャンネルになる。
その他近所のゴミ置き場に捨ててあったテレビの内部から、ダイオードを一個とコンデンサーを一個取り外しこれにつないだ。
コイルの端っこにイヤホンを取り付け、反対側に垂らしてる余った銅線をコンセントの片側に突っ込む。
両側に突っ込んではいけない。
なぜならビッビッっと感電してしまうから。
私はこの一石ラジオで夜中までオリンピック放送を楽しんだ。
イヤホンの小さな穴から果てしない世界が目の前に広がったものだ
その時に流れていたこの「虹と雪のバラード」。
あの時の感動が再び膨らみ始めた私の人差し指はそれをさりげなくカートへと導いていたのでありました。

数日後、手元に届いたそれをカーコンポに挿入。
そして私は車上の人となったのであります。
またしてもラーメン紀行、お客様からゲットしたうまうま情報。
今回も青森方面、思い出の音楽を聞きながらのちょうど良い距離感。
国道4号線を市内方向へと進み、途中「合浦(がっぽ)公園」へと進路を変えた。
「確かこの辺だと聞いたのだが・・・・」



あっ公園だ。
ここが合浦公園か。名前はよく耳にするのだが来たのは初めて。奥には球場もありそうだ。
なかなか良い環境ではないか。それに、今年初めて目にするこの雪もなかなかきれいなものだ。
このCDによく似合う。


「つじい」おお~ここだ、ここだ。
本当に公園の目の前にある。早速入ってみよう。


う~ん、うまそうだ、どれどれ。
ズッズッズッズッズ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
うまい!
魚介スープが濃厚だがそれ自体が突出しないように何かがうまく調和させている。
椎茸か?素人の私にはうまく嗅ぎ分けられないが、かなりまとまっている味だ。
それにこの麺は細い。極細の縮れ麺だ。するするすんなりと咽を通っていく。
スープをたっぷりと吸ったチャーシューも3枚と豪勢だ。
ふぅーーーーーうまかった。
それにしてもすごい混み様だ。どれどれ、とっとと店を出ようかな。

そ~らよ~~~水色~のそ~らよ~~~~~~

う~ん、やっぱりいい、かなりいい。
恐るべしトワ・エ・モア、もしかすればまた時代が巡って来るかもしれない。

おぅっと雪も強くなったしこのまま八戸へレッツゴー!
帰ったら先日ゲットしたDVD「自虐の詩」でも観ようかな。

そう言えば高校生の頃、一度だけこのパンチにした事があったな~こっちも懐かしい。

こうして取り留めのない休日がまたひとつ終わっていったのです。



新蕎麦の季節がやってきた。


おお~久々の「おきな」だ。
ここのところしばらくお酒を飲みに出ていなかったからな~たまにはいいものだ。
もう岩SOUR夫妻は着いている事だろう、約束の時間にちょっと遅れてしまったけど大丈夫かな。
申訳なさを胸に、どれどれっと私は暖簾をかきあげたのです。


「蕎麦っていうのはね~やっぱり日本人の魂的存在だよね。」
「そうよね、特に今、この時期は蕎麦が恋しくて恋しくてたまらないわよね。新蕎麦の魅力ってやつかな。まるでオアスロウのPコートにワコマリアのハットをかぶったあっ君みたいに・・・」
「えへへ・・・・・そうか!」
なんのこっちゃ・・・・。

遅れた事の言い訳をひと通り熱弁し、生ビールで乾杯。
その後「蕎麦屋」と言う事もあり、八戸の地酒「はちつる」をお猪口でクイッと。
厨房では店主である「伸ちゃん」が私達のために腕によりを掛けて料理を作っている様子。
さっきから顔も見てはいない。
10分もすると次から次へと自慢料理が登場した。








おお~どれもこれもうまそうだ。
特にこの「親子丼」の上だけのやつが私の大好物なのです。さすが伸ちゃん、わかってらっしゃる。
う~ん、ウナギの蒲焼きも程よい脂で香ばしい。
ズワイといい、湯豆腐といい身も心も温まる演出だ。
これは伸ちゃんを呼んで誉めてやらなければならない。




「は~い!いらっしゃい、みんな、どう、元気!料理、なかなかいけるでしょ。これからまだまだたくさん作ってやるから楽しみに待ってて。おおっと湯が沸き出した、じゃあね!あっそうそう、最後みんなで飲もうよ。」
「うん、わかった。作り終わったらこっちで合流しよう」
そそくさと伸ちゃんは厨房の奥へと引っ込んで行ったのでありました。
それにしても、伸ちゃん、しばらく会わないうちにずいぶん毛深くなったものだ。まるでテディ-ベア-じゃないか・・・あっそうか、もうすぐ冬になるもんな~毛も生えるわな~納得!」


〆のもり蕎麦、
のど越し滑らかにするりするりと完食。
ちょうど2時間のゆったりと楽しい時間を過す事が出来た。
伸ちゃんありがとう、また来るよ、風呂入れよ!


この後、となりの「ソウル・ブランチ・カフェ」へと向い、さらりとワインを頂いたのであります。
寒気がわがもの顔で支配している北国の夜は、深々と更けていったのでありました。
そろそろ雪になるかもしれないな~

う~~~~~~~~~~さぶ!



ひと通り仕事も終わった・・・・う~ん、まだ2時か。
東京出張中、思ったよりもかなり時間に余裕が出来てしまった私は、ふっと思い立ったのです。
学生時代に過した下井草まで足を伸ばしてみようか・・.と。
かれこれ30年は経過している、いやもう少しか。
仕事で洋服の展示会を回るのは殆どが原宿・青山から恵比寿界隈であり、当時よく利用していた新宿方面はとんと御無沙汰なのでした。
どれどれ数十年前にタイムスリップしてみるか。
あの頃住んでいた「陵雲閣」というアパートは果たしてあるのだろうか。当時すでに築年数がある程度経っていた筈だ。


おお~懐かしい、懐かしすぎる光景だ。
夜の新宿でバイトしていて、毎日のようにこの西部新宿線の最終でよく帰ったものだ。
この駅ビルを目にするのも帰郷以来約30年振りだ。
なんにも変わってないような気がするが~壁などやや色褪せた感は否めないかな。
電車もまんまのような気がする。しかし当時よりローカル臭が漂っている感じはなんなんだろう。


おお~下井草だ。いやいや懐かしい、どうしよう!
って、どれどれ降りてみるか。


おお~駅が改築されているではないか。全く近代化されてしまっている。しかもなんと二階建てに。
私がいた頃は改札の所に小さな屋根があるだけの小さな駅舎で、そこを抜けたらすぐそこには線路が走っていたものです。
向こう側に渡るにはか細い屋根付きの歩道橋の様な通路がひとつあっただけ。
それもまたいい味を出していたものですが・・・。


駅前商店街を右側に入り真直ぐ進むとその先に「陵雲閣」はあったはずだ。
いやはや、よく覚えているものだ。この辺はあまり変わってないな~。
ただコンビニがあちらこちらに建っている。時代だね~。
どれどれ・・・確か・・・この先にあったはずだが・・・おお~~~~~~~~~!




あった~~~~~~~~~!
未だ健在で立っていた。感動的だ。
確か1970年に建築されたものだから今年で約40年の歳月が流れた計算になる。
う~~~~~んっ立派なものだ。
それにしてもこの玄関といい、表札といい、この薄暗い階段といい当時のまんまだ。
私の部屋は確か302号室だったと思う。毎日この階段を登ったり降りたりしたのが、まるで昨日のように感じられる程リアルな雰囲気を漂わせている。
「ケンザ~~~~イ、バンザ~~~~イ!」
この後、いつも通っていた銭湯へと足を伸ばしてみたのだが、時代の波には勝てなかったのだろう跡方も無く消え去っていた。淋しいものです。
定食屋のおばちゃんや本屋のおじちゃんは・・・などとも思ったのですが・・・行くのは止めときました。


この通りがメインだと思っていたのですが風の流れが静かな様です。
「お父さん、大丈夫、バスはもうすぐですよ!」


交番はきれいになっていました。
当時お金に困った時に助けて頂いた事を思い出します。
あの緊急援助が無ければ私は今こうして真っ当な人生を歩んでいなかったかも知れませんね。
あの時は本当にありがとうございました。

さて、そろそろ時間だ。帰らなければならない。
もし、この先、このような自由時間が出来たとしたら再びここを訪れてみたいものだ。
そしてその時こそは、大好物だった「生姜焼定食」をたのもうと思っている。
おばちゃんの笑顔は、そこにないのかもしれないけれど.....。

「ええっ、3杯注文して3杯食べて来ました」

常連で食通のお客様がそんな突飛で不可解な事を言い放った。

「えっ、3杯って、ラーメン3杯いっきに注文してそれをいっきに食って来たって事」

「はい、そうです」

そうですって・・・私はすっかりと驚いてしまった。

「塩ラーメン・醤油ラーメンそしてチャーシューメンです。そこって塩ラーメンがかなり有名なんですけど、せっかく来たのでひととおり食べてみようと思って・・・・」

ひととおりって・・・すご過ぎる。

場所を聞くと七戸町だと言う。
しかもその詳しい住所と名前を聞くと何だか私の知り合いのような・・・・
と言うのもそのあたりにはかつて私の祖母の家があり幼い私は数年間ではあったがその祖母の家で育った。
確かに「高山さん」と言っていた。
もしかして「あっちゃん」ち?
そうだ、そこに住んでいた小学校の中学年あたりまで、毎日のように「あっちゃん」と遊んでいたものだ。
その妹が「なおちゃん」で一番下の弟が「かっちゃん?」。
当時、テレビ番組では「ケンちゃんチャコちゃん」が流行っていて、「かっちゃん?」は「ケンちゃん」のイメージがあったことを今でも覚えている。
ただ、今「かっちゃん?」と言っているのだが、名前はそれであっているのだろうか?
記憶にやや不安が過る。そうだ、(仮)としておこう。

次の休みにでも早速行ってみようかな。


あっここだここだ。
やっぱりそうだ。あっちゃんちだ、が、当時は洋服屋だったと思ったが・・・・。
それに、みんな「ラーメンの高山」と呼ぶのだが「ラーメン徳」ではないか・・・・。
なんだか情報が噛み合わない感じだが、せっかくだから入ってみよう。


そうであった。
やっぱりそうであった。あっちゃんちであった。お母さんの顔にぴんときた。
幼い頃にたくさん遊んでもらったお母さんなのでありました。
いや~懐かしくて懐かしくて、その空気感がなんだか心地よいものです。
店は「(仮)かっちゃん」の嫁さんとお母さんとで切り盛りしている様子。
そこにはお母さんの孫にあたる男の子もおりました。(名前を聞くのを忘れてしまった)

あったかい家族の雰囲気がほんわかと漂って来ませんか。


これが噂の「塩ラーメン」です。

スープを、ずずずず~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!

う~~~~ん・うまい!

さすが青森県ラーメンランキングで上位に入っているだけの事はある。
丹念にふつふつと時間を掛けて仕込んだと思われるスープは奥行きのある各素材のうまさをグッと引き出している。
手間を惜しまずこしらえた「温かさ」が伝わってくる。
この時、偶然にも「(仮)かっちゃん」が店内に姿を表した。
「お~小さい頃の面影あるね~~~~~~!」
「うわぁ~~~~懐かしいね~~~~!」

こんな会話が店中にこだまし、和やかな時間が立ち上る湯気と共にゆっくりと流れた。

久し振りに足を伸ばしてみて良かった、と、ひとり悦に入る。
しかしながら私はいつも何かを忘れる癖がある。
何かに熱中すると他の何かが全て何処かに飛んで行ってしまう。最近増々ひどくなる傾向にある。
「(仮)かっちゃん」の名前を確認してくるのを忘れていた。
だけどそんなに焦る事も無いだろう、忘れた事を気付いただけでも良しとしよう。
まだまだ時間はいくらでもある。
そのうち・・・・今度は自家製チャーシューのたっぷりと載った「チャーシューメン」を食べながらでも「(仮)かっちゃん」の事を確かめてみよう!