2011年7月

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とある休日の夕方。

7、8年前にもらったフォークギターを見つけて、「どれ懐かしの昭和フォークでもひいてみようか」と、買って来た曲本を見ながらジャカジャカかき鳴らしていると弦を押さえている左手の指先がヒリヒリと痛み出した。
しばらくギターなんて握ってなかったからこれがまた痛い痛い。
今日はまあ、こんなもんか、と練習を断念。
ふと窓の外を見てみると日が陰り始めたセピアなナイストワイライトタイム。
まあ休みだしビールでも飲むか、と、缶ビール片手に裏庭へ。



ケヤキとエゾエノキは今日も元気だ!そう感じながら缶ビールをごくりとひと口。
「うん、まだ明るいうちに飲むビールは格別にうまい。んっ、なんだあれは?」
私の目に飛び込んで来た小さな物体。


「なんか・・・遠い昔によく目にしていたやつ?かも」
もうひとくちごくりとビールを空の胃にながしこんだ私は一歩一歩その物体の側まで歩み寄ってみた。



それはやっぱりの、セミの抜け殻でありました。
私はセミが好きなのでした。刹那的感情などは一切無くただ単にセミが好きなのでした。
何処かで鳴いているとついその姿を探してしまうのです。小学生の頃などはアブラゼミを捕まえるのに1日中あちらこちらを駆けずり回っていた程でした。
そのセミが、そのセミがなんと裏で羽化しているとは・・なんと魅力的で感動的な出来事ではありませんか。
血圧の上昇にともないビールが進む。
冷えた缶ビールの新しいやつをもう1本持って来た私は、このセミの抜け殻をを覗き込みながらグビグビッと咽の奥深くまで琥珀色の液体を流し込んだのでありました。

まだ地中にいるかもしれないから、明日早起きして観察してみなくてはいけない。

何年ぶりだろう・・・以前会ったのは、確か盛岡にて独立して直ぐだったから・・・
すると3年ぶり位か・・・とにかく久し振りに浅川ファミリーが尋ねて来てくれました。
びっくりしたのは子供達の成長の早さ、話振りも大人だしスマート携帯をいとも簡単に操るその姿はもう立派なものです。
私より確実に使いこなしておりました。

その夜、八戸市内は七夕祭りでおおにぎわい。
皆で居酒屋にくり出し、懐かしい話から最近のワイハー旅行記までの近況を聞く事が出来て楽しかった。
長野の小林ファミリーもハワイ一緒だったと聞いてこれまた懐かしさが込み上げて来た。
(ワイハ-ゴルフ、あれだけ練習してたから、イチはきっと75くらいで回っているだろうな?きっと・・・)

夜もやや深けて、
そろそろ帰ろうかと居酒屋を出て再び賑わう街の中へ。
私がとことことおぼつかな足取りで歩いていると、突然弟君が私の手を取ったのであります。手を繋いでくれたのであります。
これは「感動」と言ってよいでしょう。
なんだか暖かい気持で家路に付く事が出来た星降る夜でありました。


翌日、店の前でパシャリ!
「あれ、子供達は?」
本日、朝から白浜海岸で遊んでいて午後のこの時間、疲れ果ててぐっすりとの事。





おおーこれは確かにぐっすりですね、んーん、よく寝てる。
おねえちゃんは昨日カゼ気味だったけど今日は少しは良くなったかな?
いっぱい遊んだんだろうね、良かった良かった。

次回、私、検診ないので飲みます!
肌を差す金色の日射しのなか、その灼熱をたっぷりと貯えたまるで熱湯にでも漬かっているような空気の層をバイクで突っ走っていると、何だか以上にアイドリングが高くなっている事に気がついた。
そこで信号待ちに乗じてキャブレター横にある調製ベンを緩めてカッカッと弾け上がる回転数をなんとか落着かせて一息ついた。
気温は確実に30℃を越えている。こうして赤の信号で止まっているだけでもパンツにまで汗が染み渡る程だ。
ましてや爆発し続けているエンジンにとってはやはりたまったものではないだろう。
それでもアイドリングを下げた事により先程までの息苦しさは、今は無くなった。

翌日、再びバイクに火を入れた。
一向にエンジンが始動する気配がない。ブルンッ・ド・ド・ド・ド、プツン!
直ぐに止まってしまう。
何度やっても同じだ、と、ここでやっと気が付いた。
昨日アイドリング調製弁をいじった事に。
そこで、まぁこんなものかと感覚で元に戻してみるも、どうもイイ塩梅にはいかない。
何度かその調製をくり返しているうちに、わから無くなってきた。
もとのアイドリングの具合が・・・どんなんだった?。

そこで向ったのです。
スーパーメカニック、O・G・S・W・R大先生のところへ。

さすが、ドライバーをもつ手の使い方が一般人とは明らかに違う。
この角度と力加減が大事な所だ。
「ん、こんなもんでいいかな。こんな暑い時はやはり調整した方がいいし、始動の時は絞って暖気した方がいいね。こっちのドライバーで回す方は触らないでね、こっちの指先で回せる方だけで調製してもらえればOK」
さすが大先生、メカにはまるっきり見識のない私にとって神様のような存在であります、アーメン!


彼自身の92・エボとパシャリ!
整備の行き届いた良いバイクです。

そして、いつもありがとう!
多分、絶対、必ず、また他愛無い出来事で来ると思いますが、よろしくです。


昨年まで一輪しか咲かせていなかったツユ草の花がなんと今年は三輪の花をさかせておりました。やるな-、来年がまた楽しみですね。

本日、店の前の寒暖計は33℃を表示中、湿度もかなりありそうな勢いです。


そんな過酷な状況の中、その中だからこそ「クロ」を救出。

こいつの名前はなんて言うの?なんて質問があったら、10中8、9は答えるだろう「クロ」。
そのベタな名前をつけたのが梅田学(まなぶ)と言うまたベタな名前の持ち主であります。
彼、梅田学の部屋にはエアコンと言うカタカナ4文字の文明の力の姿は存在ぜす、彼の仕事が終わる夜の時間までその熱波うずまく過酷な部屋でクロはじっと待つ事となります。
多分、部屋の中の温度は40℃以上になる事必至。
そこで救出と相成った訳であります。

駿に霧吹きで水霧を吹き掛けられるの図。




しばらくして様子を見に行くと、パソコン台の下のコンクリート床の上でバタンキュー!ぐっすりと寝込んでおりました。
こんな暑い時はひんやりと冷たいコンクリートがどうやら最適な様子です。これで一安心。

「クロ」、暑い時はまた来いよ!