2021年7月

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初めての、世界遺産「白神岳」に向かいます。深浦町はなかなか遠いので弘前に前泊します。


早朝の日本海はどこまでも穏やかで長閑であります。ここをしばらく進むと左側に登山口へ向かう道が見えてきました。


写真中央の家族は父親が子供を背負って登るみたいですね。並大抵の体力ではないですね、かなりのツワモノと見ました。挨拶を済ませて先に私が山頂に向かいます。


駐車場から1キロ程進むと登山道の入口が見えてきました。初めての山は期待と不安が交差します。ここから登山道を数キロ進んで行くと分岐点が現れます。「マテ山コース」と「二股コース」。
私は「二股コース」を選択、右に向かって進んで行きます。ここから何だか雰囲気が違ってきますね。何だか「森が深い」。






以前登ってきた山々とはまったく別物ですね。森が深く手つかずの自然がそのまま眼前に横たわっています。凛とした空気に包まれ静けさはどこまでも深く些細な物音があたりの木々に反射してこだまします。何か得体のしれないものに凝視でもされているかのような圧迫感が付きまといます。それも、静かに・・・。


やや幅のある沢に出ました。入山してからずっと思っていたことなのですが時々道を見失います。この沢を渡ったはいいのですが、次はどこへ向えばいいのやら?しばしあたりを見回します。
こんなとこで道を見失ったらたまったものではありませんね。よく見ると右側奥のか細い木にピンクのテープが巻かれているのが見えました。良かった。さぁ行きましょう。


ここからは急坂登りになるみたい。なかなかです。相当な時間私はロープを頼りに45度から60度ほどの坂道を進みます。普段休憩はそれ程しないのですが、ここでは5~6回休みました。暑さと、思いもよらなかった自然の厳しさに水分補給が必須でした。100分以上はこの急坂を登ったでしょうか、手がロープで擦れて血が滲みます。
と、そんな時です。「ブゥゥゥゥゥン」と言う怖い音。山で一番恐れている奴がそばにやってきました。私は経験上じっとして奴が行き過ぎるのを待ちます。いつもならそのまま立ち去ってくれるのですが、今回はそうもいきませんね。私の回りを何度か回ったところであろうことか私の頭にとまったのです。これではたまりません、危険すぎるので私は手で払ったのです。さぁ大変、その行動に起こったやつは私をめがけてきます。私は身をかがめて相当の急坂を全力で登ります。幸い、背の高い草の生い茂った道無き道状態なのでその草にしゃがんで隠れながら全力で進みます。初めての山なのでどこがゴールかわかりません。とにかく全力で逃げます。すると空が開けてきました。


ようやくこの急坂を超えたみたいですね。奴もどうやらどこかに行ったみたいです。ほっと一息。ガスが出てあたりは見えません、それでも逃げ切れてよかった、と思った時、再び「ブゥゥゥゥゥン」やばい、また走ったのでした。もうくたくたです。


そんなこんなでなんとか頂上に到達することが出来ました。
それにしてもさすがに世界遺産、自然が織りなす現実風景に圧倒されてその深い静けさに飲み込まれそうになってしまいます。すごい!


スズメバチが怖いので帰りは「マテ山コース」を戻りましょう。こっちも初めてなので気を付けながら下ります。


分岐点が見えてきました。あとほんの少しでゴールですね。
秋口、涼しくなってからまた来てみたいですね、スズメバチ対策をしっかりとしてから。
岩手のある一部の場所が37℃越えで日本一熱くなっていたその日。


岩手山馬返し登山口はかなりの混雑ぶりでした。この向かい側にも車が随分と止まっているからかなりの混み具合ですね。
年数回はここに来ていますが今回が一番ですね。


さぁ出発です。さすがに気温が高くて最初から短パンTシャツで行きます。100mも進むと汗が吹き出します。これはなかなか体にこたえますね。
2合目あたりですでに持参のドリンク1本飲み干してしまいました。



ガレ場に到着です。さすがにここまでくるとようやく風が出てくれて体が気化熱で冷えるので助かります。旧道を選んで正解です。
新道はずっと木々のトンネル道なのでこんな日は風も通らずきびしすぎるでしょう。
ヘタすれば熱中症でやられてしまいます、気を付けましょう。


それでもかかりの暑さ、グダグダでようやく8合目に到着、さぁもう少しです。


その先が頂上です。ここまでくるとやや寒いくらいに涼しくて体力が蘇りますね。それにしても本日はいい天気です。




景色は最高に良かったですね。360度遠くまですっきりと景色が広がって視界に入ってきます。本日はやはり正解でした。
それにしても本日すれ違った老若男女の皆さん体力ありますね、本日は私久々にバテましたね。8合目の水場で空の水筒に水をもらってきましたが、それを入れると水筒5本分の水分を補給したことになります。いつもより2本余分に水筒を用意してきて良かったとつくづく思った次第です。冬もそうですが、夏場もしっかりと準備は必要ですね。

風雪に阻まれ3度目にしてようやく登頂に成功した、まだまだ冬季だった頃の八甲田山高田大岳。
今回はその時の検証の意味も込めての登山であります。


前回はここの登山口が雪にすっぽりで見当たりませんでしたね。たぶんもっと先から登ったような気がします。そして冬季はまっすぐ登って行きましたが、さすがに夏山はくねくねと山道を進みます。


しばらく進むと例の谷が姿を表します。ここもたっぷりと雪に埋もれていて別世界でした、現在は岩場をくねくねこつこつと登ります。


あっ、あの道しるべは、そうです冬季はあれのお陰で登頂できたのでした。今までは全く気付くことも無かった看板でした。という事は・・・。


この路を右から左に横切る形で高田大岳へと冬季は向かったのですね。


そしてこの位置から見た感じでまっすぐに山頂に向かった形になるのでしょう。不思議な感覚になります。言わば近道的に冬季はまっすぐに進むことが出来るという事ですね。
そう思いながら進んで行くと。


岩木山程ではありませんが、ここ八甲田にもまだ残雪エリアがありますね。ここを登ってみましょう。ザクザクと気持ちいいですね。滑ることも無くこちらはノーアイゼンでOKです。


確か冬季、この角に私自身の道しるべとして小石を並べた記憶が蘇ります。あの時は濃霧で全くと言っていいほどに視認不可能な状態だったのでこの自作道しるべに助けられたものです。


本日もガスってますね。
それでも気温も穏やかなこの時期、気持ちいいですね。
まぁゆっくりと行きましょう。
早朝4時ちょっと過ぎ。


八戸出発です。八甲田を超えて黒石経由で弘前、そして岩木山到着。


準備してここから出発です。


なだらかな登り勾配をしばらく進むと岩場に差し掛かります。この百沢コースのだいご味はこの谷沢の登りにありますね。霧雨の本日はこの岩が滑るので気を付けなくてはなりません。


200mほど進むとなんと谷を残雪が覆い隠しているではありませんか。前方に先客が一組。先は急こう配の上この残雪が固まっていてまともに歩ける状態ではありませんね。アイゼンが必要でした。まさかいま時期こんな過酷な状況だとは思いませんからアイゼンはもってきませんでした。そこで縁側に生えている笹につかまりながら一歩一歩進みます。厄介なことにこの残雪、ところどころに大きな穴が開いていて下側は流れる水に削られて大きな空洞になっているのです。なかなかの深さがあって落ちたらひとたまりもありません。


最初私が進んで、彼らが持っていたロープを投げてもらって受け取り滑っても滑落だけはしないように進んだのでした。危険なところは3カ所ほどありました。アイゼン絶対です。


残雪の谷も終盤あたり、その雪面上に大きな落石が転がっておりました。直径1m弱くらいかな?このまま雪面が解けて下の谷に落下する分には構わないけど、斜面を滑って転がり落ちたらたまったものではありません。気を付けましょう。


山頂は生憎の強風とガスで何も見えませんね。でも大丈夫です、ここにこれただけで大満足であります。さぁ下りましょう。
休日の早朝、あいにくの雨が降りしきる。
これではどこにも出かけることもできずに洗濯を始める。洗濯をしている間に軽く掃除をしてみる。それほど汚れてはいないがさらさらっと埃を取っているうちに、あれもこれもと片付けなんぞをしているうちに夢中になってしまったのでした。気が付くともうすぐ正午、休日の半分を費やしてしまいました。ただこの雨では・・・・と、外を見ると何だか明るい。そうです、すっかりと雨も上がりなんと太陽まで姿を表しているのでした。天気予報では終始曇り時々雨の表示でしたのですっかりとやられた感じ。それではと、自転車を引っ張り出して市内ライド。


いや~いい天気ですね、気持ちのいい午後です。
たまには湾岸エリア探索もいいですね、行けるとこまで行ってみましょう。