2010年11月

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再びやつらがやって来た。
この何日か見ないうちになんだかひと回り大きくなった様な感じがしてならない。
恐るべし成長の早さだ。もうすでに未熟児だった頃の面影はひとかけらも残ってはいない。
良かった、これでひと安心だ。





微妙ながらそれぞれがその個性を発信しだし始め、私にもこのそれぞれの変化が若干ながら読み取れて来た気がします。

A2Cの前ではあまり言わないが、
      「こりゃあ、カワイイ、確かにカワイイ!」
私もこの先、ぜひこの子達の成長を時々チェックしてみたくなった。楽しみです。

内祝いでA2Cが持参して来てくれた。
「確か以前にこれが食いたいって言ってましたよね、だから内祝いこれにしましたよ」
とA2Cは言った。
私には・・・・全く覚えがありません。そんな事を言った記憶はありません。
だいたいこれを?この存在を私は知りません。全く初めて目にするものです。
とは言っても、だいたいはA2Cが言っている事が正しい事の方がほとんどです。
だからほいほいと、余計な反論はせずに流した次第です。

裾あげ中のA2C。
元気な子供達も生まれ、増々彼は頑張って行かなければなりません。
彼自身の生活の形態も来年からは違って来る様です。新たな道へと進路を変える予定でいます。
この時代、進路を変更する事は並大抵の努力では果たせないでしょう。大変な決断です。
しかし彼ならきっとその激流にうまく乗ってくれる事でしょう。
その丸まった猫背になみなみならぬ底力を感じるのは私だけでしょうか?
この子供達がいれば百人力です。みんな応援していますよ!

ところで・・どっちが「元陽・アサヒ」で、どっちが「新太・アラタ」だったっけ!
ここのところ何処にも出掛けない休日が続いておりました。
なぜなら、日々淡々と考える事無く過ごす脳天気な私でも、少しは考える事、そう、ちょっとだけ思考回路を駆使する作業がここ数週間立て込んでいて、脳がこってこって平均感覚に支障をきたし、真直ぐに歩けなかったのであります。

そんなひ弱な脳も甘美なアイスクリーム補給でなんとか復活。
久々に出かける気分になったのであります。



この深い鉛色の冬空とすっかりと紅葉した木々の葉色のコントラストが美しく、まるで絵画の中の世界ではありませんか。
そうです、ここは青森県立美術館の駐車場なのであります。さすが、まわりの景色まで芸術しております。





おおっこっちだこっちだ。
前回来たのはいつの事だったろう、そうだ、本物の人体標本の展示の時に来たんだ。
あれはかなりリアリティーに富んでいて・・・いや、リアルそのもので、ショックのあまりオシッコをちびったものだ。



ポニョがお出迎えであります。
しかし撮影は例のごとくここまで、数々のレイアウト作品を見てまいります。
いざっ突入・・・・・・・!
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レイアウト作品一枚一枚に躍動を感じ、ゆれ動く感情を感じ、そしてその中を流れる風を感じた次第であります。
ナウシカはその平面の世界を飛び出し私のまわりをすいすいと飛んでおりました。どうやらフカイへと向った模様です。
美術館の中は素晴らしい才能と努力の賜物の宝庫でありました。



最後のスペースでは巨大なトトロが横になっていて、写真の取り位置でこんな感じに映ります。
回りの壁には一枚一枚来館者が描いたマックロクロスケがびっしりと貼られておりました。
もしかしてこのシール分の人達がすでに来館していると言う事ですね。すごい数です。



何処かでなんかジブリのDVD買って帰ろうっと!


思い起こせば高校2年の夏の頃、バイクの免許を取った。
1年生の時にさっさと免許を取りに行っていればそのまま大型二輪でいけたのだが、残念な事に、この年から道交法の法改正があり、私の免許は中型二輪となってしまった。
悔やまれるが法治国家に在籍する身、こうなってはもうどうしようもない。
コラム第31話「初めてのマイバイク」参照
ひとつラッキーな事は、私の通う高校はバイク通学が許されていた事だ。
そこで通学用に400CC以下のバイクを探さなくてはならない。
あれこれと中型バイクを物色中に、ドンズバ・ストライク、私のハートをギュッと鷲掴みにしたバイクが姿を表した。
真っ赤なソリッドタンクにクロームメッキ仕上げの4IN1ビューティフルマフラー。
そう、それはホンダ・ヨンフォワーであった。
この時どんなにこのフォーインワンに恋いこがれたかは、ほんの一言ニ言では語れない。
ただ、高校生がおいそれと買える値段ではない事は誰にでも解る。
そうです、そうなのです。経済的葛藤の末に、あきらめたのです。

この後の人生の道程の中でも、幾度か道路をかっ飛ぶヨンフォアを目撃した事はあったが、雲の上の存在としての認識は消える事はなかった。
そして徐々に影が薄くなり、そして忘れさって行ったのであります。

それが、先日、突然



そのトータルビューティーな姿がひょっこりと出現したのであります!



レストアの行き届いた車体はネジの1本1本までピカピカに磨き込まれ、サビなんてものはどこにもみあたらない。
しかも、私の憧れだったレッドカラー。少なくとも35年は経っている筈だが、なんのその。
21世紀になって再会してみても何の遜色もない。
オーナーも私と同年代だった。やはり彼も学生時代に憧れてはいたものの手に入れる事が出来なかった。
そして今になって、やや薄汚れた姿で再会、一念発起し、2年の歳月をかけて磨きあげたそうであります。
その根気よさ、恐れ入りました。天晴れ!




それにしても時代を超えて、美しい!
どうぞ後生大事にしてやって下さいませ。


近頃はS/Sの展示会が頻繁に行なわれている。
場所はやはり都内が多い。
代々木上原や都立大など、やや郊外で離れた所ではないかぎり、千駄ヶ谷から原宿、原宿から青山界隈を過ぎて渋谷、その渋谷から代官山を通って恵比寿と、この一連の流れくらいだとほとんど歩く。
歩いて回った方が時間短縮になる。多い時はそれこそ8ケ所から10ケ所になる時もある。過酷なサバイバルなのである。


あるメーカーさんに寄ると懐かしい、見知った顔があった。
長野県は松本市の「グッドストア」西浦君。
昨年松本市に遊びに行った時以来だからかれこれ1年振りになる。相変わらずイイ男ではないか。
松本のみんなは元気でやっているのか、懐かしくひとりひとりの顔が浮ぶ。
「ところで君のボスは元気でやってんの?」
私は彼の上司について聞いてみた。
「そう言えば、最近・・ここ1ヵ月見てないすね・・何やってんだろ、いつも」
彼はそんな不可解な事を言っていた。
そうか、きっとあれだろう、どっぷりとはまっているあれに決まっている。
そろそろ70は切ったのかな。切っただろうな、これだけやっていれば切っていない訳がないもんな。切っていなければおかしいもんな。

西浦君と別れ、私は恵比寿に向う為に渋谷駅へと向った。今回はその中間に仕事がなかったので山手線で向う事にした。
相変わらずの人込みの中をくぐりぬけながらホームへと到達。
そのままホームへと滑り込んできた電車に乗った。
込んでいる時は私は扉の脇に陣どる。さっとその扉の脇へと乗り込んで一息。
その後も次から次へと乗客が乗り込んで来る。その中のひとりに何処かで見た顔があった。
まさか?と思ったがどう見ても奴だ。
今年のお盆に八戸に里帰りして新しい家族と一緒に店に寄ってくれた「山ちゃん」だ。(8/17のブログ参照)
私は、この場を過ぎ去ろうとしている彼に大きな声で呼び掛けた。
「山ちゃんーーーーーーー!」



何事かと振り返った山ちゃんは、随分と落着いていた。
「今日はどうしたんですか?」
「どうしたんですかって、出張に決まってんじゃないか。そんなことよりすごい偶然だな-こんな事ってあるんだねーすごいなー」
「そうですね」
「そうですねって、もう少しこう、なんて言うの、感動ってないの、ここ渋谷だよ」
私はかなり興奮しながら言葉を発した。
「まあ、そうですね、くされ縁って言うか、そんな感じですね」
最後までやけに落着いた返答の山ちゃんであった。
短く近況を話し合い、そして恵比寿の駅で別れた。

そう言えば、昔、出張先のラスベガスでも知人に会った事があった。
出会うと言う事は世界地図上で針先の点と点がたまたまつながると言う事だ。すごい奇跡ではないか。
これからもどんな所でどんな人達と出会うのだろうか、すごく楽しみになった日であった。

それにしても山ちゃん・・感動が無かったな・・もしかして・・・?