2011年11月

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次に私が向ったのは「三沢航空科学館」であります。
こちらも以前から行きたいと思っていてもなかなか行けずにいた所です。この機会にと「寺山修司記念館」を出たあと直ぐにむかったのです。



かなりどでかい建物で圧倒。
まあそれは、なんと言っても飛行機ですから、大小様々な飛行機の展示になる訳ですからこれくらいはないと収まりきれない事くらいは、納得です。



ミス・ビードル号(1931年・世界初北大平洋無着陸横断成功)
入場して直ぐにこのミス・ビードル号(レプリカ)が展示してありました。
あらゆるジャンルにおいてビンテージ好きの私にとってこれはかなりカッコイイの部類に属します。
むき出しのエンジンの複雑な形状といい、寸胴で腫れぼったい機体といい、直線的な翼の堅固さといい、そしてなにより色がいいのです。
当時のままの色合いで作られているのであれば、このくすんだオレンジカラーに心をぐっとひかれる次第であります。
そしてよくもまあ、こんな小さな飛行機であの先の見えない海の上を飛んで行ったものです、感動!!
ちなみに、このビードル号、今年の米軍航空祭にて実際に飛んだらしいのです。
かなり見たかったのですが、さすがの日曜日、仕事優先にて行けず、と言ったところです。



スペシャルディスプレイはなんと「零戦」でありました。
なんにも下調べをする事も無く来ていたので、これはまた大いに感動的でありました。
あの、本や写真や映画でしか見た事のなかった「ゼロ戦」が目の前にポッカリ。
小学生の頃に作ったプラモデルがそのまま大きくなった様な親しみのある形状に、しばしとうとうと仰ぎ見てしまいました。感慨深いものです。

エントランスを出ると直ぐに「海軍カレー」が・・・・。
せっかくなのでワンディッシュぺろり!とやっつけてから帰宅。

三沢ってなかなか名所の宝庫ですね、またの探索が楽しみです。
何ヵ月振りだろう、連休と言う48時間もの長い休みをもらったのは。

1日目はバイクを引っ張りだして盛岡方面へと向っている途中、あまりの冷え込みにグローブ越しの手がかじかんでしまい、クラッチレバーを握るという単純作業が困難となり、敢無く帰還。
気温のせいなのか年のせいなのかは後で考えよう。
中途半端な時間に帰宅、買い置きのDVDで映画を見ているうちに難無く日も落ち、これではいけない、何か行動しなくては、と馴染みの「おきな」&「ソウルブランチカフェ」へとレッツゴー!
なんとか楽しい夜を過す事が出来た。

翌日もまた休み。
この休みが続くロングバケーション的シチュエーションに慣れていない私はちょっとした戸惑いの末、三沢行きを決断。
昨日、NHKでやってた「寺山修司記念館」が脳裏を過ったからです。言われてみれば直ぐ近所なのに未だに尋ねた事がなく、いつかはいつかは、と思っていた所でした。

なんと三沢はすでに冬に包まれておりました。この細道、なかなか好きな道のひとつです。



寺山修司記念館到着。
寺山修司を良く知らない私は興味シンシン、胸ワクワクであります。

館内に入ってまず印象的なのは数々のポスター群、このポスターの絵の斬新さに衝撃を受けてしまったのであります。
まず、どれか一枚でも欲しい、などと思ってしまったのであります。
もちろんここでは買う事は出来ませんので、当時もののやつをどこかで気長に探したいものです。

館内は当然写真はNGですが1ケ所だけOKのところがあり、そのあたりをパシャリ!
かなりアーティスティックでエロティックでエネルギッシュでありました。
そこで、少しでも寺山修司を知ろうと「不思議図書館」と言う単行本を購入、読んでみようと思います。
そしてまた、あまりの衝撃を受けたポスターの作者「宇野亜喜良」の60年代物を集めた写真集を購入してしまいました。

これらを参考にどれか気に入ったポスターを一枚だけでも探してみたい、と決意した連休2日目の昼下がりのひとコマでありました。

さあっ次は......。

「いらっしゃーーーーーーーい、たっちゃん!」
「....................」



「ひえええええええええええ、ごっ、ごめんなさい、間違いました。」

私はてっきりと勘違い、がっちりと間違いました。
○○さんはにっこりと笑って聞き流してくれましたが、うっかりと私の凡ミスであります。
しかし、しかしです。あまりにも私の友人に似過ぎておりまして、近くで覗き込んでもそっくりであります。
私は○○さんに丁重にお詫びを申し上げたのと同時に、もっともっとたくさんの証拠写真を撮らせてもらったのであります。
失礼にもはなはだしいのではありますが、さすが○○さん、太っ腹であります。ポーズをとってくれたのであります。

横顔もパシャリ!
似てる似てる、横顔もそっくりであります。

リラックスした感じもいい!
ううううううううーーーん、実に良く似ている。やはりいるものなのですね、世の中には。瓜二つと言っても過言ではありません。

それではその当人に登場していただきましょう、どうぞ!



こちらの都合で、久々の勝手な登場ありがとうございます、たっちゃん。
○○さんはこんなエキセントリックなポーズは多分しないと思いますが、振り返ってみるとこんな感じの陽気な写真しかストックがなくて、仕方なくこの激しいポーズを使わせてもらいました。
無理を言って写真を撮らせてもらって本当にありがとうございました○○さん、そしてまた、昔のはじけた写真を勝手に使っちゃってごめんなさい、たっちゃん。

「それにしても、くりそつ」

お寿し、旬料理「よ志乃」
今年、リニューアルオープンしておりますよ。


真面目な横顔もたった一枚存在したのでたまにはこんなのもあげておきましょうね。

空が透き通る程に青い。
北国八戸ではすでに初冬、11月だと言うのに外気は20℃と言った小春日和。
いったいどうなってるんだ?と思いながらも、本日寝不足気味の私にとっては、やっぱり気持の良い暖かさであることは、間違いところであります。

良い子はぐっすり夜中の1時半
「もしもし、俺俺、コバーン。もう寝てた?ガッハッハッハー!今ね、盛岡、盛岡にいるんだよねー。明日さ、八戸行っていい?って言うか、行くからよろしく!じゃあね、おやすみーー、ガッハッハッハーーーーーー!」

突風に身の回りの物を全て飛ばされてしまってひとりぽつんと取り残された様な孤独感が私を包んだ。いったい今の電話は何だった。私は寝起きのぼけた頭をフルに回転させながら考えた。
コバーン、コバーンってあの、昔、温泉で有り金全部パクられたコバーンか、そうだ、きっとそうだ、明日八戸に来る?って言ってたような、いや、確かそう言ってた。
そんな事を考えている間にだんだんと目が冴えてきた。
結局それから2時間程テレビを見てしまった。


その日の夕方やって来た。
きれいな彼女と可愛い姪っこ、そしてニヒルに微笑むジャンポール.コバーン.ベルモント。実に14年振りの来八であります。
懐かしいやら懐かしくないやら、いつのも顔であります。

夜中の2時前に私を叩き起こしておきながらの満面の笑み、しかも久し振りに会ったと思ったらもう盛岡に帰るとつれない発言。

30分後、車で出発。

まるで悪夢の様な1日でございました。なんちゃって!
今度はゆっくりおいで!