2009年8月

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太陽光、そう、日照時間が乏しく、蒸し暑さだけしか感じられないこの夏。
とうとうこの東北地方は「梅雨明け宣言無し」が発せられた。
そんな憂鬱な環境の中、高速道路料金1000円のあおりが世間を席巻し、お盆休み中あらゆる高速道路が渋滞の渦。
どうにもこうにも全てが混乱の中にあった8月中頃でありました。


そんな混乱も徐々に落ち着きを見せ始めた19日、彼等はやって来たのです。


(ウ-ゴ・ファットルーソ&ヤヒロトモヒロ)
~ソールブランチカフェ「タクちゃん」プロデュース~
仕事を片付けた後、会場である「JAZZの館・南郷」へと速攻向ったのでした。


おお~オガではないか。数年前にティーバードから独立し頑張っている男だ。
以前より若返った感があるな~。髪の毛もしっかりと生えているしどうやら店の方も順調なようだ。安心安心!


会場内に入るや全体熱気に包まれ燃えておりました。




ひとりは南米ウルグアイの至宝ピアニストであり、そしてもうひとりは日本を代表するパーカッショニスト。
素晴らしいセッションの連続。
後ろの席に腰掛けていた私は思いきってステージへと向い彼等の勇姿をパチリ。
そして自分の席へと戻ったのです。
トントン、私の肩をつっ突く指先、私は振り返ったのです。
「おっちゃん、撮影禁止、だめだよ撮っちゃ。」
「え~~~~~~~~~~~~~~~~~!」
どうりで誰一人撮影をしている者がいなかったはずだ。
「えへへ、ごめんごめん!」
なんとか愛想で切り抜けた。
なぜか隣の席に「岩SOUR」。
「なにやってんすか~、いい年こいて注意されてどうするんすか~、しょうがね~な」
なんとあのステテコ野郎まで私を攻め出す始末。
しかしここはググッと堪えなくてはいけない、なぜなら私が悪いのだから。
「あっそう言えばもうすぐ大台にのる誕生日じゃないすか?」
突然岩SOURが方向転換しては切り出した。
「なあ~んだ岩SOUR大事な事知ってんじゃん、実はそ~なんだよ」
「俺がどこかでパァ-ッと祝ってやりますよ」
岩SOURはガッポーズで言い放った。
「まじで、お前って態度は悪いけど本当は良い奴だったんだな~それじゃよろしく!」

そんな会話をよそに会場は心地よい音楽に終止包まれておりました。
二人の織り成す美しい世界にどっぷりと浸った真夏の暑い夜だったのでした。
彼等はまだまだツアー中、機会があったらぜひ会場に足を運んでもらいたいものですね。


リアス式の入り組んだ海岸線を私は北へと走行中だった。
「なっ、何だあれは!」

前方を見つめる私の目に忽然と表れたバックトゥ-ザフューチャ-のデロリアン号の痕跡。
焼けこげたタイヤ痕がくっきりとアスファルト上に2本浮んでいる。
私は私自身の目を疑った。

ドクとマーティがここにも姿を表したのか・・・・・。
松の木が生い茂る山林の向こう側から次元を飛び越えてこの地に出現したとみられる。
この時代のこの八戸に何か重要な事実があったに違い無い、この痕跡をさらり、難無くスルーした私の脳裏に彼等の笑顔が浮んではすぐに消えた。

海岸線をバイクで走行中、ふと山岳地帯へと続く細道へと入った。
このラインを真直ぐに進んで行くと去年よく登った「階上岳」へと続く。
久し振りに「階上岳」の中腹を貫くワインディングでも攻めてみようか、そう思った矢先だった。
「なっ、何だあれは!」

木の化物か、走行中の私は全身恐怖に震えた。

まるで恐竜時代の生き残りではないか。全身を蔦が取り巻き何か別世界の生き物の様にみえる。
両手を広げたその姿は獲物を、標的を逃すまいとすすんでいるようだ。

昼食の時間が来た。
今日はジンに頼んで「オレンジハート」から玉子サンドとおにぎりを買って来てもらっていた。
う~ん、いつもながらにボリュームがあって、しかもうまい!
どれどれ、次はおにぎりを食うか。
そのおにぎりを手にとった私は腰が抜けた。
「なんじゃこれは~」

なんと「テン」の顔が浮んでいるではないか。
イタチ科特有の鋭い目つきだが、なんと口には笑みが浮んでいるではないか。
じっくり見るとなかなかかわいいではないか。
我にかえった私は、何事もなかったようにラップをはがしガブリと食ったのだった。


また会いましょう!


今年もやってまいりました~熱い季節が。
青森のねぶた祭り、弘前のねぷた祭り、五所川原の立ねぶた、そしてむつの田名部まつりと祭りずくしの夏の青森。
我々の住む八戸はと言えば、ごぞんじ三社大祭の幕開けと相成った訳であります。

初日はいつもながらに開店休業状態になってしまいますので店の前でお酒を飲みながらの見物になります。
しかしながら今回の初日は土曜日、いつもなら店を閉めてここで見物をする各ショップの連中も今日は店を開けている為来れずじまい。


しかしながら、昨年同様こんなにもたくさんのすばらしい料理を携えてやって来てくれたのが、大野シスターズの末っ子ショーコ。
いつもありがとう、お祭りよりもこっちの方が楽しみになってきた感があるね。
ネギ入り卵焼きは感動を覚えたし、大野ママ特製のキュウリのぬか漬けにはうま過ぎてビールが進む進む。



三社大祭が幕を開け「駒踊り」が始まり、そして次々と大きな山車の運行が続きました。
今年はまた一段と山車が大きくなった様子。


束の間の夢のような時間もあっと言う間に過ぎ去り山車は時間と同じように私達の前を過ぎ去って行ってしましました。
「さようなら~今年の山車達よ~また来年会おうぜ~」



全てが過ぎ去った後を見送るひとりの風呂上がりのおっさんか・・・。
ステテコ姿が凛々しいな、最近見ないかっこうだもんな。
彼も虚しいんだろうな~この祭りの後と言うのは・・・。


ん!
あれ???あれって「岩SOUR」か?
まさか、やつらは今日近所で行なわれる「夕すずみ会」に出席しているはずだ。
世界には3人程そっくりなやつがいると言うから、あのおっさんはきっとそのうちのひとりだろう。
それにしてもよくこの近所に似た人がいたものだ。
まあそれはそれとして、今日はちょっと飲み過ぎたようだ・・・。

だけど・・・このままじゃまだ帰れないから・・・皆で飲みにいっちゃおうかな~。

・・・ それにしてもあのおっさん ・・・ 岩SOURにそっくりだったなぁ