2021年6月

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休日の天気予報は曇り。
しかも時折パラパラと軽い雨が天から降り注ぎそうな雰囲気を持った雨空。
これではどこでひと雨降って来るかわからないので山はやめておきましょう。
そこで今回は体力維持と増強を兼ねて、傘を持参しての奥入瀬渓流探索であります。




未だ海外からの来訪客が皆無に近い今だからなのでしょう、早朝の渓流は人の気配なし。昨夜の雨が残っているのでしょう、歩道は水分を含んでところどころぬかっております。
「あっ」、1キロほど歩いてマスクを忘れたことに気づき、いちど車に戻ってマスクをもって再びウォーク。
水の流れる音だけがあたりを支配し、それすら静寂の一部のように鼓膜を透過していきます。人に会う事5~6人、いい時間でした。


今にも朽ち果てそうな桟橋で、カロリー補給に買っておいたチョコレートを爆食い。チョコレートはなんてうまいのでしょう。
近頃、どこか行くときは決まってアイスコーヒーとチョコを買ってしまいます。
この天気、十和田湖もどこか活気なくひっそりとした雰囲気に包まれておりました。
以前から気になっていた早池峰山。
名前の響きがいいですよね、そこで一念発起、登ってみる事にしました。
高速を紫波で下車して「河原坊登山口」を目指します。40キロ、まあまあ下りてから距離あります。そして到着。
ところが、河原坊ルートは未だ山道に破損があり通行止めとの事、そこでここに車を駐車して「小田超え登山口」まで2キロを歩きます。なぜなら、小田越えには駐車場がないらしいのです。



車道ですが、この雰囲気嫌いではありません。のんびりハイキングな心落ち着く感満載。途中見上げると夏空に早池峰山が姿を表してくれました。


30分弱で「小田越え登山口」に到着、ここから登ります。


正に岩山であります。岩山だけにほぼ直線的に登ります。普通は山道をくねくねと回りくどく登るのですが、ここは潔くまっすぐです。
人気の山なんですね、登山客の多い事、それに本日山開きらしく、それを目指した方々もきっと多いのでしょう、私は全くの偶然であります。


山頂付近にほんの少しだけ雪が残っていました。まぁすでに全体は夏山の様相であります。


少し雲だけ出てきましたが頂上の一番高い岩に登ってみました。習性です。
2000m級の山ですが「小田超え」からでしたら老若男女楽しめそうなルートコースですね。
6分程休憩、その間持参のパンを食してさぁ帰りましょう、帰ったら芝刈りをしなくてはなりません。


今週も先週に引き続き七戸からのヒルクライムへと向かいました。
今週は一生懸命と言うよりは「流す」くらいの緩いイメージでの自転車であります。
ここのところ休息的な休日がなくて体に疲労が溜まっている感覚があるので、それをほぐすくらいのサイクリングですね。
天気もいいし気負いはないしでいい気分です。
昼はここの道の駅で何か食しましょう。
食券を買いましょう、何がいいかな~と、おっカレーですね、今回はカレーにしましょう。私の後ろには二人のご婦人が並んでおりました。親子でしょうか、年の離れた品のいい雰囲気のふたり。発券機はひとつしかないので私はさっさと買って「どうぞ」とその発券機から離れます。
窓辺のひとり席についてカレーを待ちながら携帯を覗いていると「すみません」と、私の背中に女性の声が染み入ります。
「はい、なんでしょう?」
そう言って私が振り返ると、先ほど食券機のところで私の後ろに並んでいた方々の、多分娘さんだと思われる方がそこに立っていて、言いました。
「さっき食券機でカレーを買いましたよね、1000円入れて」
「はいっ1000入れて買いました、何か?」
「お釣り忘れてましたよ、220円」
そうだった、私はすっかりとお釣りを取るのを忘れておりました。
「あ~そうでした、すっかり忘れてました、わざわざありがとうございました」
私はひらにお礼を言ってその場を繕いました。広い店内、探して届けてくれるなんて感動ものです。親切な方々はいるものです。日本もまだまだ捨てたものではありません。


私はありがたく感謝の心を持ちながらカレーを食したのでありました。
ありがとうございました。
「今季、岩木山のヒルクライムに出ようかと思って」
来店してくれていたM君がぽつりとつぶやく。
「それでこの前七戸側から田代平に向かう山岳路を練習として登ったんですよ、53分でした」
冬季、室内でも練習しているという彼がそう言ってにこり微笑んだ。あの山岳路は上に行けば行くほどにきつくなる。
私はと言えば、ここ2年トライアスロンの大会が台風とコロナで流れたのでほぼ自転車には乗っていないのでした。彼の話を聞いていて久しぶりに自転車に乗ってみたくなった私は次の休日すぐにそこへと向かったのでした。


ここ七戸道の駅からの出発です。昨年は1度軽くサイクリングだけでしたので約2年ぶりのロードという事になります。


ダムに到着です。ここから山登りに入ります。果たして今の脚力で登れるのでしょうか、頑張ります。


ヒーヒーハーハーッついに到着です、ただ、霧雨がひどくなってきたのでこのまま下ります。雨男現象はどこまでも続きます。ただ、やはり現在の脚力ではそうとう厳しいものでした。終盤の斜度13%のコースでは足がついてゆかずに着地、その後もその13%の後半でも再び着地、厳しかったですね、吐きそうでした。結局1時間ほどかかってのヒルクライムになりました。現在彼の足もとにもおよびませんね、へなちょこでした、ここからトレーニングしてもう少し頑張りたいですね。乗り出すきっかけとしては今回いい経験になりました。


さぁ帰りましょう、いい天気ですね下界は。


連休をもらっていた私は、どうしてもまた自転車に乗りたくなり奥入瀬渓流へとやってきました。
ところがどっこい、昨日の後遺症でしょう、サドル型にケツがものすごく痛い。しばらく振りにサドルにまたがったので内部で炎症が起きていて、とてもサドルに座れる状態ではありませんでした。
仕方ありません、ダンシングで漕ぎます、まぁ平たく言えば立ちこぎであります。サドルにはいっさい座らずに終始立って漕いでました。それはそれでありですね、それでも久しぶりの自転車、面白かったですね。
「岩木山ヒルクライム」ストイックに取り組んでいるM君にはぜひ頑張ってほしいものです。