2009年2月

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出張そして商品発注と過酷な数週間がとうとう終盤に差掛かり、今週はひとまずほっと一息入れたところ。
なんにも負担のない休日は久し振りです。
そこで、先日、テレビのローカルニュースで目にした「十和田湖・冬物語」というイベントに行ってみようと思い立ったのです。
画面には巨大な氷の彫刻が立ち並び、夜には数々の花火が夜空を焦がす幻想的な世界が広がっておりました。

さすがにこの時間帯花火はないよな~と思いつつ朝の8時に八戸を出発。
私は奥入瀬を完全になめておりました。
八戸には全く雪がなく、そのつもりの安易な心構えで向かっていると、焼山あたりからは一面銀世界。
奥入瀬渓流ラインでは危うく雪壁側や渓流側に突っ込むかも~なスピンを三度体験。
休みも久し振りなら、緊張感が背筋を走るスピンも久し振り。フ-ッと冷や汗たらり。
それでもなんとか休屋に到着。


「冬物語」会場入り口


しかし、しかし、会場に入ってびっくり。
すでに取り壊しの最中ではありませんか。
聞けば「ああ、それは昨日で終わったよ!」と心に響く温かいお言葉。
私は思い立ったら派なので計画性が欠如、こんな事態は日常茶飯事でなれっこ。
「あっそうですか、それではまた」
と一言残し、乙女の像へと向かったのです。


これまた久し振りの神々しいお姿拝見、確か中学以来。
側にいた観光客のおばちゃんがなにげに同行者に向かって言葉を発した。
「初めて実物見たね~、でももっとスルッとしたスタイルしてるのかと思ってたけど、案外リアルなのね。」
「いやいや、あなたよりはスルッとしてますよ。」
心の中で私が言った。
それにしても、数十年振りで見た「乙女の像」は、モノクロの湖を背に美しい型を保っておりました。




雪景色には深々とした静けさがあります。
餌を見つけているのか時々水の中に頭を潜らせながらも白鳥がのんびりと浮いています。


朝飯は食って来たのだがやはりラーメン。
何かしるしでも残すかのように、するりと食堂に入ってしまいました。
「う~ん、うまい!」


昼過ぎには十和田湖を出発。
途中、奥入瀬渓流の雪景色をパシャリと一枚ゲット、次に蔦温泉でひとっ風呂あび懐かしい音楽に包まれながら八戸へと向かった。
思えば、冬の十和田湖をしっかり見たのは初めてだった。
以前、一度社員旅行で送迎用の大型バスに揺られて通った事はあったが、あの時は景色を見るというよりは大雪のため道中危険な思いをした事しか頭には残っていない。

今日はすぐそばにこんなにも素晴らしい自然がある事を再確認できた至福の一日であり
また、スピンの恐怖を久し振りに味わい、雪道をなめてはいけないと肝に銘じた一日でもあった。
めでたしめでたし。


な、なんと、モ~2月!
新しい牛の年の幕が明け、バタバタと目まぐるしい日々を追い掛けているうちに、既に一ヶ月が経過・・・早いものです。
そんななかドメスティックでは春夏物、またインポートでは秋冬物の展示会がはじまりました。
3月いっぱいは毎週のように出張が続きます。
今回は数年振りに東京ギフトショーへも顔を出してきました。


久々に見るビックサイト。
大空をバックに奇抜な立体感が空間を支配し目にする人々に深い印象を与えます。壮観ですね。


オープンしたばっかりの早い時間に出向いたにも関わらず玄関へと大勢の人が向かっていました。


ブースは多岐に及び、西館から東館とかなり広いスペース。その長距離の移動には走る通路が便利。
残念ながら館内は撮影禁止になっていたので写真はこれくらい。
目指すアンティークグッツはあったのだがプライスがあわずに断念。やはりアメリカでの買い付けが一番のようだ。


午後からは洋服の展示会が5件入っていたので、その前に一息入れようといつもお世話になっている恵比寿の
ビーグットさんへ寄ってみた。
するとそこには長野県は松本市で、(ち)と一番二番をあらそうグッドな男前・西君がいたではないか。
相変わらずの元気ハツラツ。 奥に佇むのは、かの有名な東・京一郎氏。
しばしの歓談後、忙しい西君はシャキシャキと自由が丘へと向かって行った。
久し振りに会い、なんだか根拠のない元気をもらった私もシャキシャキとひとつ目の展示会へと向かう事が出来た。ありがとう!

(PM8:04)
はやて最終便、シャキシャキと歩き過ぎて右足にまめができ、びっこをひく情けない私がソファーにぐったりと腰を落としていた。