2009年5月

5

午後4時過ぎには戸倉駅を出発し、午後6時を回ったあたりには松本駅に到着した。
途中、雄大な山々の稜線がくっきりと際立ち、まるで影絵のように私の目の内に染み込んだ。
空は茜色に澄み渡り、「すばらしい」としか言い様がなかった。


前回も思わず撮ってしまったのがこの川。
市内にこれ程自然豊かな、しかもきれいな水をたたえた川があるなんて奇跡的だ。


実に2年振りの松本市&小林寛。
かんちゃん、ちょっと太った?そうでもないか・・。
だけどその腹は巨大化してないか?そうでもないか・・。
パンツはLLになったの?そうでもないか・・。
相変わらず元気なのでまぁ多少メタボ気味だけどひと安心。


イチはいくつになったの?あっそう、そうなんだ、だけど昔とちっとも変わらずキュートだね。
体型なんかも昔のまんまだ。だけど・・・おみやげのその鶴子まんじゅうさっき3個も食べたでしょ。
そんなにみつめてまた食べるの・・・お腹壊すぞ、それに皆にもあげなきゃだめでしょ。
「だって~おいしいんだもん!」
「わかったわかった帰ったらまた送ってやるから!」
「ホント、ちゃんと送ってよ、忘れないで!2PACK!」
「2PACK・・・はいはい!」


チアキももうかれこれ長いね~。
相変わらずオシャレな雰囲気が漂ってるよ。もって生まれたもんだね。
ずっと昔のとある夜、かんちゃんと原宿に酒を飲みに出た時、なんと言う偶然、行った飲み屋でばったり遭遇した事があったね。
このだだっ広い東京の夜、しかもちいさな酒場で出会うなんて怪奇的としか言えなかった。 縁だね!


一軒目の居酒屋で初めて目にした「ザザムシ」「ハチの子」「イナゴ」の「珍味三兄弟」。
私なんぞには恐れ多くてとても口には出来ないと断り続けてはいたのだが、それもどうかと
「ハチの子」を一口。「う~ん、マイルド」。
次に「イナゴ」を一口。「う~ん、つくだ煮」。
「ザザムシ」は口にはしなかったのだが、次回、修行を積んでからまた出直します。


ニ軒目のバーにて初めて写真に西君登場。暗い所だったので見え難いのですが、テンションばり高の彼は右端で吠えておりました。
ひとりで登山にも行くらしく、ストイックな一面も垣間見え、陽気な西君の奥行きの深さを感じましたね。
約束した通り、ぜひ今度時間を作って一緒に山に向いましょうね!
ただ酔いがさめて思った事は「槍ヶ岳はやめて初心者コースでお願いしよう」でした。

楽しいひとときは足早に過ぎ去り、ホテルに辿り着いた頃には午前4時。
「ゲゲッもうこんな時間」
ほんの数時間後にはもうこの地を出発しなければいけない、午前中の内に都内で商談が待っているのだ。
こんなんで大丈夫かな~と思いつつ、私は速攻で眠りについたのでありました。

商談中、二日酔い気味の私は商談なのに・・・無口でありました。

長野の皆さんどうもお世話になりました。ありがとうございました!



久々の旅、出張も兼ねてのものだが一泊入る移動はここ最近はなかった。
今回は皆に頼み込む事数回、なんとか一泊の許可をゲット、長野県は千曲市に本社を構える「ザ・フラット・ヘッド」さんを訪ねる事が出来た。
かれこれ長い付き合いになるメーカーさんなのだが、東京の展示会で御会いするのが常で、こちらでは初!


戸倉駅に到着。天気は良好、風光明美なロケ-ションに感激。
改札を抜けると初期に担当してもらっていた「堀内氏」と企画部の「傳田氏」に迎えて頂いた。
私なんぞの為にわざわざありがとうございます。
にも関わらず、挨拶に集中してしまい彼等の写真を撮る事を忘れてました・・・ごめんなさい。


会社にちらりと挨拶に伺ってから、すぐに直営店等を見学する為に出発。



レザー工房「STOCK BURG」
こちらでは「ザ・フラット・ヘッド」の全てのレザーアイテムを製作しているそう。
既に数カ月待ちのアイテムまであるとの事。一生懸命製作しておりますので少々お待ち下さいませ。



そしてそのレザー工房の二階にあるのがこれらビンテージミシンのストックルーム。
ユニオン・スペシャルなどの名機を中心に、一本のジーンズを完成させる為に必要なだけの専用ミシンがすべて揃っておりました。
しかもメンテナンスがゆきとどいているのでどれもこれも完璧に作動しておりました。
これ程完璧なビンテージミシンがこれ程の数揃っているのを私はかつて目にした事がありません、見事です。
ちなみに、雑誌「ライトニング」の編集者はゆっくりと時間をかけて、ここで一本のジーンズを完成させていったそうです。


ここは「ザ・フラット・ヘッド」の原点、「デザート・ヒルズ・マーケット」一号店。
代表の小林氏が最初に立ち上げたセレクトショップです。
場所自体は初期とは異なりますが、現在でもその姿は変わらずかっこいいですね。


小林氏宅ガレージへ潜入。
すべて完璧にレストアされたビンテージカー&フラット・ヘッド。すばらしいの一言につきます。




アメリカンンダイナー「グ-ギーズ・カフェ」。
映画「アメリカン・グラフティー」の「メルズ・ドライブイン」を彷彿とさせる外観。
外にはエアーストリームを改造した販売ブースまで存在してました。
私は200gのハンバーグステーキを御馳走になったのですが、これがまた、う・ま・い。
牛肉100%のしっかりとした噛みごたえがたまりませんね。
ハンバーグの写真は、ガッツいている時に「あっ写真」と途中で気がついてから撮った残念ショットでした、ごめんなさい。
これら店で出される料理の食材はほぼこの地場のものにこだわっているとの事。野菜もシャキシャキで健康に育っておりました。
「ごちそうさまでした・・・・合掌」


彼女は現在ティーバードを担当して頂いている「見神さん」です。
本日は代表の「小林氏」は東京出張と言う事で残念ながら不在ではありましたが、「堀内氏」「傳田氏」そして「見神さん」に案内して頂き大変有意義な時間を過す事が出来ました。
本当にありがとうございました。

そして午後4時、私はその足で次の目的地である「松本市」へと向ったのでした。

翌日のおそい午後、代表の「小林氏」より電話が入りました。
小林氏
「昨日は仕事の為に御会い出来きなくて申し訳ありません」

「いえいえ、スタッフの皆さんに温かく向かえて頂いて感謝しております」
小林氏
「次回は泊まりで来ませんか、いろいろお話もしたいし」

「わかりました、ぜひ次回は泊まりで行かせて頂きます」

天候に恵まれた今回の長野の旅、初日は心地よい風につつまれたとても穏やかなものでした。
スタッフの皆さんには本当にお世話になりました、感謝しております。
小林氏の温かいお誘いにあまえ、ぜひ再び訪ねてみたいと思っております!

さぁ、その為に仕事に精を出し、皆からの出張一泊許可をゲットしなければならない!





私は悩み続けていた。
どうしても欲しいものがあった。デジタルカメラではどうあがいても残せない、動きのある映像。
そう、ビデオカメラ。
以前から欲しかったのだがなにせ高額、その為になかなか口に出す事が出来ないでいたのだが、ここ最近増々欲しくて欲しくてたまらなくなり、取り合えずどんなものが揃っているのかと、とある大型家電店へ足を運んでみたのです。


「うわ~でか!」
ここは最近オープンしたばかりの市内では一番大きな店鋪。
あるはあるは、多種多様で機能満載、どれもこれもカッコエエ~!
よだれを垂らしつつめぼしいメーカーのカタログをゲットしたのでした。


あれこれと見ているうちに「こいつ」が欲しくなった。
そう、アグネス・ラム、彼女が活躍した時代はアイドル全盛期、あの頃彼女は一番輝いていたな~!って。
違うでしょ、そうじゃなくてカタログの方、その中の一機種をじっと見つめているうちにやっぱり心に火がついてしまった、こうなったらもう止まらない!
だまってカードで買っちゃおうか!と言う事に内心決定し、翌日再び家電店へとやって来たのです。
しかし、いざ買うとなると・・いつかはバレる訳で・・バレた時がまずい訳で・・
やっぱり電話でも一本と、取って付けた言い訳を並べに並べたててなんとか許可をゲット。
「これくださ~い!」となったのでした。


買ったばかりのビデオカメラを片手にウキウキとスキップしながら車に向うと、どこかで見た事のある頭がひとつ。
以前にも登場してもらった、よ志乃鮨のたっちゃんではないか。
「たっちゃん、こんなとこでなにやってんの」

「いや~レンジが故障してさ~まいったよ~」

「それは大変だね。それはそうと、電器屋に来るのにもカッコイイね~」

「だべ~映画スターみたいだべ」

「んだね~映画スターみたいだな~」

「レンジ持った感じもなかなか絵になるし、普通の人じゃこうはいかないよね」

「だべ~い~いね!」

レンジを片手にクレイジー剣ポーズ。さすが南部地方芸能の星!
この後、レンジを両手に抱え、トコトコと極普通に店内へと向ったのでした。
簡単に直ると、い~いね!


そして・・ついに念願のこいつをゲット。
これで世界を撮りまくるぞ~。近いところだと仕事を兼ねて長野に行く予定があるから、まずはそこから撮ってこよう。
浮かれている私にむかってシュビドゥビ「里ちゃん」が言った。
「駅の階段とか変な所でやたらとそれを出さない方がいいっすよ。絶対に変態と間違われますよ。最近そういう人多いし・・ましてやそう見えるし・・」

え!それはまずい・・気を付けなくては・・しっかりと肝に銘じたのでした!
日射しは5月に入っていちだんと輝きを増しはじめましたね。
この光の分子達は野原一面一斉に花を咲かせる偉大な力を備えているのですが、それと同時に雑草にまでも同等の力を注いでくれるのです。
おかげで庭の草はぐんぐんと伸びる伸びる、放っておくと大変な事になるので二週間に一回はカワサキエンジンを登載した草刈り機でさっぱりと刈り上げるのです。
今年に入って既に二回程汗をかきました。


一回目の時に見つけた可憐な花です。
昨年は見た事もなかった花だったのでどこか遠くから種が飛んで来たのかもしれません。
相変わらず花の名前はわかりませんが、刈らずにしっかりと残してあります。
来年も種を落として咲いてくれる事でしょう。


こちらの花は二回目の草刈りの時に咲いていたものです。
ムラサキの花びらの色がきれいですね。もちろんこちらもしっかりと残してあります。
こんな事を書いていると、私はとても良い人のように感じられますが、いたって普通です。


先日の「うみねこマラソン」も無事終了し、いまだ感動の余韻に浸っている私ですが、そのうみねこのサンクチュアリ「蕪島」も見事、たくさんの花に包まれ黄金色に輝いておりました。


そのすぐ傍らではバスを待つ老人をまるで慈しむかのように赤や黄色のチューリップ(これはわかる)が群生しています。きれいですね~。
前方に海があるこのロケーションでバスを待つのも、今の時期ならGOODでしょう!

そして・・・

村松さん、先日の「うみねこマラソン」にて自己ベストおめでとうございます。
男子ハーフ 61位(1・29・51)立派な成績ですね。来年も増々頑張って下さいね。


金子君、なにもそんなに固くならなくても・・・。
男子5キロ 4位(0・16・04)おめでとうございます。驚異的な数字です。
来年は一位も目の前にありますね。ぜひ頑張ってください。
私も頑張りますよ!

そう言えば・・・大会からの帰り際・・・ひとり無人の舞台に跳ね上がりガッツポーズを決めていた、あの「岩SOUR」が何やら言ってたな~。
「あ、そう、もう帰るの。なら途中まで送ってってよ。」
「ああ、いいよ。あっ、そうだ、俺達いったん家に帰るから岩SOURんちとはまるっきり反対方向だからやっぱ無理だな。残念だけどここでグッバイだぜベイベ-」
「え~~~~~~!」
あれから会って無いけどちゃんと家に帰ったかな。
ま、いっか、おとなだし!
第28回うみねこマラソン全国大会が本日5/10(日)開催された。
小学校から高校まで、マラソン大会と名のつくものには全く縁もゆかりも見当たらず、仮にあったとしてもさぼりにさぼり続けて来た私が、ついに、とうとう参戦。
マラソンとはどんなものなのか死ぬ前に一度だけでも体験する事となった。


どうやらジンも準備万端のようだ。柔軟体操しながら回りのやつらを見渡している図。
目がまるで獲物でもとらえているような野生の姿だ。


今大会には、2006年名古屋国際女子マラソン優勝、オリンピックでは長距離トラック代表としてアトランタ、シドニー、アテネの3大会連続出場という快挙をなしとげている「弘山晴美さん」がゲストエントリー。
私の挑戦する5キロメートルということで、もちろんガチンコ勝負である。


響き渡る号砲と共にスタート!
もちろんこの時点で私の目の届かない所に「弘山晴美」さんが消え去ってしまった事はいうまでもない。
数百メートルも走ると私の肺はこの世の全ての酸素を欲しがりゼイゼイとむせびだし、ここで止まってしまうか、いやいやこのまま頑張るか、心の葛藤が虚しい。
それでもなんとか走り切る事が出来た。
なんという爽快感だ!素晴らしい!
ひとりこの沸き上がる感激にひたっていると、お立ち台の上に何者かが駆け上がった。


おお~あれは伝説のペテン師、いやいや、走りや「岩SOUR」ではないか。
かなり昔、八戸商業陸上部の星。現在は鳥屋部町洋服業界の星。
またの名を日本酒をゆっくり味わう会の会長。
その姿は凛々しいの一言に尽きる。だけど参加してないし!
さあ、その辺にして帰ろう「岩SOUR」。
帰って仕事仕事!
それにしても「初マラソン大会」は良かった良かった。
この達成感は何事にも変えがたいものがある。
来年もきっと参加するぞ~!心に誓ったのでした。