2012年1月

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もだえる程に待ちわびた翌週の休日、私は早起きをして再びあのゲレンデへと足を運んだのであります。
やはりその白銀の乱反射に胸中ワクワクドキドキ、まだまだ新鮮なものです。
早速スキーウェアーに着替えてレッツラゴオーーーーーーー!

勇んで山の頂上に上がった私でしたが、前回と何かが違う・・・・・感じが・・・・・。
そうです、何か心がスイングしてブンブンと連続ターンをしているイメージがわかないのです。
それでも、そのあやふやなへんてこイメージのままに頂上スタート!

ガッガッガッ、ギッギッギッ、ゴッゴッゴッ、ザザザーーーーー!

なんと一発目のライディングで太ももが、カッキ―ーーーーンと見事につってしまった。これがまた痛いのなんのって叫びたい程痛い。このままではいけないと、急停止。
斜面の途中で一休み、美しい斜面制覇のイメージを作っているふりをしながら、この激痛にあえぐ太ももをもみもみと揉みほぐすこと5分、やっとのことで痛みが軽減。ほっと一息です。
疲れがたまっていたのかもしれませんね。まあ、いい年ですからね。
その後も太ももの調子がいまいちでいいイメージがつかめずに、仕方なく今回はさらりと流して休憩休憩、と相成った訳であります。

ヒュッテに戻って昨夜から心に決めていた、カレーライスを注文。
カレーはうまかった、が、気持はさえなかった。

外のまぶしさが目にしみる未熟な私は、このまま帰途についたのですが、その途中書店に立ち寄り、スキーの本を買ってしまったのでありました。

翌週、準備万端整えた私はその山のふもとにあった。

あの日、自宅へと辿り着いてから一考、なんやかんやと遠回しに理由をつけては買い物交渉、そのねばり腰にて、ついに交渉成立、なんと数十年振りにスキーをゲットしたのであります。
なんか小学生の頃、初めてスキー板を買ってもらった時のワクワク感を彷彿とさせるムズムズ感が体の芯から湧いて来る。鼻息荒く、嬉しいものです。


(ロシニョール) 私がかつて、そう、小学生の頃に憧れた板であります。
当時はスキー部の、しかもうまい連中しか使ってはいなかった手の届かない雲の上の存在でありました。
あれから数十年、現在はセットで私でも手の届くクラスのやつが存在するではありませんか、早速そいつをゲットしたのであります。
そして、果たして私ごときは、日々練習していたあの幼かった頃のようにうまく滑る事ができるのでしょうか?
期待と不安が渦巻く妄想の世界のなかから、いざ出陣と相成った訳であります。


めざすはちょうどあの山のてっぺんであります。
まあ、その前にすこしだけ練習練習、中腹のなだらかなところで20分程ちょろちょろと滑ったり登ったりしながら感覚を慣らしたのではありますが・・・。


ついに、リフトに揺られてガタンゴトン、じりじりと山のてっぺんへと進みます。


うほーーっ、と声が出る程素晴らしい眺めではありませんか。

私は一気にこの白に輝くゲレンデをなめるように滑り降りたのであります。
なかなか体は覚えているようです、よろめきながらも難無く無事スタート地点まで帰還。
この後は何度も何度も華麗なシュプールを描きまくったのでありました。
めでたしめでたし!
まあ、誰も私の滑る姿を実際に見てはいないのでこんな安易で陳腐な表現で記しておきます。
今のところなんとでも書けますからね。

そして翌日、私の全身はびっくりする程硬直しておりました。久し振りの筋肉痛はやはり半端なものではありませんでした、ギシギシときしむ体をおしてまで、わたくし、仕事へと向ったのは言うまでもありません。(まじめか?)
ゆかいでにぎやかだったあの正月はいつの間にかヒュンヒュンと音速で過ぎ去り、そして、穏やかに流れる束の間、がやってきた。
未だ寒さは厳しいもののほっと一息つける充実の時間。
やっとで巡って来た私の休日、疲れは日本海溝の奥底までにも達する程にどんよりとピークを向かえているものの、こんな時こそボーっと自宅で過して一日を終わらせてしまう訳には行かない。
例の元日の大失態を取り戻す為にも何処かに向かわねば!と思案。
しかし夏ならともかく、この厳寒期にいったいどこへ向えば大当たりなの?か皆目見当もつかず、取り合えず車にのっちゃえっと言う事で・・・・ギッギッ・・バタンッ!

最近、時々、密かに、そっと聞いている70年代ヒットパレードを低音量で車内にちりばめ、全身の血管を圧迫している血圧もやや低めに設定、前後左右の車両達の流れのなかに自然体的に身を置く。
心地よい、先を考える事も無く心地よい。
そんな浮遊空間、はっきりとした輪郭をもたない70年代のつまらなくも切なくほのかな記憶が次々とよみがえり、そしてまたさっぱりと後方に走り去って行く。
手で触れる事の出来ない漠然としたものだが、それらはゆるぎなくそこにある、実に心地よい!
そうこうしているうちにどこかを走行中。

この真直ぐな道はどこへとつづくのだろう?はるか過ぎて先がまったく掴めない、が、うつくしい道だ。
私はしばし車を止めて生温いコーヒーをひとくち・・・ゴクッ。

視線をこの道の左側に転じるとそこにはちいさなスキー場がひとつ。
ごま粒ほどに見えるたくさんの人達が気持良さそうにそれぞれのシュプールを描いている。むっむっむっ!

「そうだ、スキーでもはじめてみようか、せっかくの冬なのだから・・・」

わずかながら冬の楽しみがひとつひらめいた、まだまだ寒すぎる初春の青森県なのでありました。
昨年の年越し、久し振りに、そう約20年振りくらいでかの紅白歌合戦を拝見。
これがまた懐かしいのなんのってもう大変、気分高揚飲みなれない日本酒が進む進む。
最後の方は記憶喪失、何時に寝たのかもやはり皆目見当つかず。

元日は早朝からまずはジョギングをしてから元朝参りにでも行こうと決めていたのですが、目が覚めたのがなんとお昼過ぎといった大失態、これだけでも大きなダメージなのですが、しかししかしここからがまた一大事、なんと吐き気満載吐きまくりん。
一息ついた頃にはすでに夕暮れ。貴重な元日ももはや終盤。精神的にガクッと落ち込んだ龍年初日でありました。
それでも元朝参りだけはと、トコトコと出掛けた次第であります。

毎年恒例の蕪島神社に向ったのですが、ここでも再び驚異の吐き気が・・・このかなり遠目ショットでの撮影のみにて断念。
トコトコとそのまま自宅に帰ったのでありました。

そして本日早起き



ばっちりと新年3番目の日の出をキャッチして参りました。
皆様の御健康とますますの御繁栄、そしてまた震災からの復興を心から願う次第であります。
私達も新たな気持で頑張って行くつもりでおります、本年もどうぞよろしく御願い致します。