2010年12月

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師走の喧噪の最中、私はふと思い立ち、ある所に向った。

そう、八戸・蕎麦の名店「おきな」。
いつだったか定かではないが、MOJの現役天才ボクサー大地が紹介していた「たまごとじ蕎麦」がどうしても頭を離れず、ぜひとも食してみたかったのです。
「おきな」に20年以上通っている私なのですが、その、たまごでとじた逸品は一度として口にした事はなかったのです。
そして・その・・・小さな念願を叶えようと向ったのであります。

おおーー、これは思っていた以上にふわふわたまごがダシのよく効いたスープを吸収してはプカプカ漂う具合が食欲をギンギン刺激する。
ヒャッホーーー、私は小さく叫んでしまっていた。なぜなら、周りのお客様の御迷惑にならないようにであります。

大地の言う通りだった。これはうまい。極うまスープを吸ったたまごは口の中でとろけてはのどをスルーして行き、腰のきいた蕎麦は刺激的にのどをスルーして行く。
これはたまらないうまさだ。
「しんちゃん、うまかったよ、今年の〆に相応しい味だった。ありがとう」

「そう、それは良かった、まあ、料理の鉄人と言われる俺様にとっては普通の事なんだけどね。タバコは止められないけど、ニコチン・タールは控え目にしているよ、パチンコも日曜日だけだよ、最近老眼が出て来たけど、よろしく! あっそうそう、蕎麦粉でプリンを作ってみたけど食ってみる」

おおー、美しいプリンではないか。まるでしんちゃんの前掛けの上からプルンとはみ出している小腹のようにプニョプニョと柔らかそうだ。

「いただきまーーーーーす・・・・・・・うん、うまい!」


となりの「ソウル・ブランチ・カフェ」へも今年最終ちらりとお邪魔。
たくちゃんもみつえさんも元気そうでなによりです。

2010年もそろそろ終わりを向かえます。
皆様の御蔭をもちまして今年一年難無く過す事が出来た事を感謝致しております。
皆様が穏やかな年末年始を過す事が出来ますよう心より願っております。
ありがとうございました。来年もどうぞよろしく御願い致します。


              ティーバードスタッフ一同


*新年は1月2日(日)、11時オープンとなります。
 目玉としてはやはり福袋、「ジョンブル」、「ティーバードオリジナル」はもとより、今回は「オムニゴッド」が初参加の運びになっております。どうぞお楽しみに!



店の前にある駐車場は車3台も止まればいっぱいになってしまうので、土日は歩いて2、3分の近場に借りてある他の駐車場へと私の車を移動します。
車1台分のスペースが空くだけでもゆったりとした使用感があるので乗り降りには楽ですね。

その少し離れた駐車場に車をおいて徒歩で店に戻る途中には、この「まつりんぐ広場」があります。
ここは八戸の夏祭り「三社大祭」のメインである「山車」を保管するための巨大な格納庫があり、その中には常時3台の「山車」か格納されています。
屋根つき大型ベンチや子供達の遊具や砂場なども揃えた市民の憩いの場、と言ったところでしょうか。
ちょうどこの広場のレンガ畳をトコトコと歩いていると、何やら黄色いドット状のシルエットが目に入りました。
何だろうと思い、私はその方向を目指したのです。

あれだ、あれは、もしかして・・・。
ここはいつも通る通り道だけどあんな所にあんな大きな木があるなんて知らなかった。
見ているようで実は現実の有り様を見てはいない、雰囲気ではつかんでいるものの細かい所までは案外なんにも印象的記憶としては残っていないのかもしれません。
昨夜の食事の内容なんかもあやふやですぐには思い浮ばない私にとっては増々致命的です。

おおーすごい!途方も無い数のカキではありませんか。
こんな街のまん中でこんなに無数のカキの実がなっているカキの木があるなんて奇跡的な風景です。
しかもすでに12月も中旬、そろそろもがないと凍ってしまうかもしれません。
もったいないのでカキ好きの方がいれば、どうぞ勝手にもいでいってほしいものです。
   って、私の物ではありませんけどね、悪しからず。

柿食ふや 遠くかなしき 母の顔 (石田 波郷)

おかあちゃんは元気でやってるかなー!
目まぐるしい時の渦にぐるぐると身をまかせている間に、既に12月・・・早いものです。
本日はピリリと肌寒いけど、なんだか今年は全般的に暖かい。12月に入っているにも関わらず、15℃とか14℃とか、10℃を超える日がある。
夏が猛暑の場合は冬が寒い、とテレビの気報予報士先生が言っていたのだが・・・やはり温暖化は否めないか。


そんなゆるーい空気の中、久し振りに「八食センター」を訪ねてみました。
「八食センター」とは、海から山から各種料理から八戸のあらゆる「食」をひとつに集約してある、言わば、八戸・食の殿堂であります。
大型バスでやって来る観光客も数多く、いついっても混み合っている場所のひとつであります。

市場通りは相変わらずの混み様です。それも師走とあれば普段の倍は入っておりました。
この写真の付近はがらりと空いているように見えますが、それは私がカメラを構えた瞬間に目の前にいたみんなが何処かへさっと隠れてしまったからです。
ごちゃごちゃに混んでる様子を収めたつもりでいた私の方がこれにはびっくりしてしまいました。
カメラを構える時は気をつけなければなりませんね。

私の行きつけの食堂「勢登鮨」。
私は八食に来るとほぼこの「勢登鮨」で食事をします。なぜなら安くて早くて威勢がいいからです。

本日は勢登ラーメンセット。
この異色のセットは他の地方ではほとんど見た事がありませんが、ここでは極普通にメニューに載っています。
この他にも数種の鮨ネタセットが揃っています。新鮮な鮨をつまみながら昔ながらのラーメンをすする、これがまた結構合うのです。
ある親しいメーカーさんなどは八戸出張の折り、必ずこのセットを注文します。少なからず私はその方の影響を受けていると思われます。
さらりとこれらを片付けた私は、この店の玄関先で売っているお惣菜の中から「イカゲソフライ」「鶏とダイコンの煮付け」そして「焼そば」をゲットしました。
超うまの「イカゲソフライ」はワンパックなんと100円、感動のロープライス。

当然夜はこの「イカゲソフライ」でビールをクイッ!
この「イカゲソフライ」かなりいける。
ケチらずにもうひとつ買って来ておけば良かったと、悔しさに泣き濡れながら2本目のビールに手を出した私なのでありました。
年の瀬を向かえた今日この頃、ふと思い立ち、私は軽い旅に出た。
目的地は「五所川原」、そう以前一緒に仕事をしていたクロがBARを開いている場所だ。
オープンして、かれこれ5年目になるか。早いものだ。
当初は車で向う予定でいたのだが、津軽地方に雪マークが出ていたのでタイヤをスタッドレスに交換しようと馴染みの車屋に連絡をとってみると2時間待ちとのこと。
それではと、電車の旅にしたのであります。

五所川原の町は大きな雪の結晶に覆われておりました。
違う、あまりにも違い過ぎるこの景色に私の心はわくわく感でいっぱいになった次第です。
この先、この雪のなか何か事件でも勃発しそうな感は否めません。
あれっ、先に、この先の方に何か大きな物体が横たわっているのが見えます。
これはやはり得体の知れない、きな臭い臭いがしてきます。

「なーんだ、酔っ払いのおっさんか。人騒がせな男だ」
私は脇腹あたりをスニーカーで軽くゆすってみると、寝返りをうったので生きていると確信。
こんなところで寝ていると明日吐きまくる事になるぞっーと一声かけてこの場を立ち去ったのです。
暫くして後ろを振返ると、のっそりと起き上がったその男は、どうやら倒れた時に頭を打ったらしく、軽く頭を振っている姿がみうけられました。
風呂入れよ!


クロの店「KURO69」に到着。
クロも相変わらず元気そうに仕事に励んでおりました。
んっ、カウンターにいる男って、さっき道端で倒れていたおっさんに似ている。って、
岩SOURではないか。岩SOUR夫妻もいつのまにやらこのクロの店に。
そう、たまには違う地方で杯をかわすのも新鮮で良いものです。

ちなみに彼女は、今現在クロがホの字の小料理屋のママであります。
私達を最後にここへ案内してくれておきながら私達はそっちのけ、自分はママに大いにアピールを続けておりました。
いくつになってもまこと懲りない男でございます。

午前4時解散、久々に脳天まで酒が回った冬の夜でありました。
クロ、ありがとう、また時間ができたら今度は夏の季節に行きます、よろしく。


八戸駅にて、偶然ですが本物のマタギと遭遇。
かなり珍しい事件なので記念撮影をさせてもらいました。
そのマタギのお父さんは言いました。
「これからはウサギだな、なんと言ってもわいの狙いは熊なんだども、もう冬眠に入っちまったからなーしょうがねえべ、これが人生と言うもんだ、にゃはっはっはっはー」
ウサギでも立派なものですよ、大物は狙わなくとも、また風邪をひかないよう体に気をつけて頑張って下さいませ。
それではまたいつかどこかで!