2011年2月

3

あれあれ、店内に差し込む日射しが妙にやわらかい。

この黄色い陽光感はどうみても4月のものではないか。私は玄関先にある寒暖計を眺めてびっくり、その100円ショップでゲットした寒暖計は立派に14℃と言う、とんでもない数字、ありえない数字をたたき出していた。
普通ならこの厳寒期は日々0℃以下がほとんどで、たまにちょっとだけプラスに転じる事があるくらい。
これはかなり珍しい。

玄関先を照らす光も力強さを感じる。
もうすぐあのあこがれの春がやってくる・・かも・・いやいや、それはない。
油断は禁物。暖かいこの春の様な陽気にだまされてはいけない。
絶対に鬼の様なドカ雪があとひとつふたつはやってくるはず。

だけど・・・それにしても・・・暖かい。



その幻影的陽光に誘われ久々に見上げた空は、最近目にした事も無い程に真っ青だ。
と、ジェット機が気持良さそうにまっさらの青空にシュプールを描いているではありませんか。
あまりの見事なコントラストに・・絶句。

どうやらここ北国にも春が、もう、すぐそこまでは来ているようですね。

フェイントじゃ無ければ!
出張続きの昨今ですが、空き時間にアンティークショップ巡りをするようになってからはすっかりと慢性的な疲れを感じなくなって、新幹線最終時間ギリギリまであちこちと動き回っている私なのです。
今回ももしも時間が空いたら、ハットなどかけるハンガーラックを探しに行く予定であります。
が・・・・・。


なんてこったい、東京、雪ではありませんか。
テレビではたまにちらちらと雪が降って、道行く人々がすってんころりん転んでいる所を目にするのですが、実際こんなに雪がある東京は数十年ぶりの体験。
しかも、なかなか寒い。タイツを履いてきて良かった良かった。


ひえーーーーっ、ここはまたすごい。
「原宿幼稚園」の中庭、あたり一面真っ白ではありませんか。
足跡ひとつない新雪の状態ですね。あまりにもきれいだ。
だけど子供達は今日やすみなのかな?ここで遊べばきっと楽しいと思うんだけどなー。
だれもいないのは・・・もったいない。


本日のお悩みファニチャー。

八戸と変わらない寒さ、と言えば嘘になりますが、案外風が冷たい。
その、思いも寄らぬ寒気に耐えながら再び空き時間に探し当てたビンテージラック。
イイ味だしてはいるのですが大き過ぎるような・・・値段も思っていたよりは・・・
と言ったところです。

もう少しじっくりと悩んでみましょう。
そして今回は、しっかりと展示会、把握してきたつ・も・りです。


そろそろ洋服の展示会出張が続く時期がやってきました。
ドメスティックでは盛夏展ですが、インポートではすでに冬物、ダウンジャケットなどの発注になります。
今現在、それらは現役で店にならんでいるだけに先の長いお話でありますが、しっかりと吟味してくるつもりです。

「今度の出張、時間があったら玄関ランプを見て来て欲しいんだけど・・・」
極めて辛辣な命令口調ではありませんか、しかし、もちろん私は「はい、かしこまりました」と二つ返事。

そして、久々の目黒通り。
前回この通りを訪れたのは、確か5、6年前だったかな、とにかく久し振りな感じでなんだか懐かしささえ覚えます。
山手通りから入り、アンティークショップを一件一件時間をかけて見て回ります。これがまたなんとも言えない至福の時間ではありませんか。
アメリカ出張が無くなって早4年、鬱積していたバイヤーとしての感情がずんずんと表に出てきそうな勢いです。
「元気ですかーーーーーーーー!」


「おおーこの手摺かっこいいなー」
この鉄と木の融合がなんともイイ味をかもし出しているではありませんか。
これっていくらするんだろう、安かったらなんか欲しいなーー。


「おおーこのベンチもかっこいいなー、このやれ具合がなんともいい」って。

ランプだったランプ、私はランプを探す使命を受けてこの目黒に来たのでありました。
すっかりと忘れておりました。どれどれしょうがない、いやいやしょうがなくない、
しっかりとランプを探すとするか。

実に、私は5時間をかけてあちこちを捜しまわり、そして楽しんだのであります。








このへんあたりはなかなかいいんじゃないかな、取り合えず写真を撮らせてもらって後で吟味して選んでもらいましょう。

と言う事で、この中のひとつがめでたく採用決定となった訳であります。
さあ、どれでしょうね、そのうちどこかの玄関を明るく照らしている事でしょうね。
乞う御期待!!

実は私、このアンティークショップめぐりの為に展示会をパッパッと足早にこなしてしまったのでありました。
頭の中にはたくさんの家具がざわざわと浮んではきますが、肝心の洋服の方がまったく浮んで来ません。
展示会って何処行ったんだっけ・・・。
これではいけませんね・・・・どうしましょ?