2012年6月

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始めたかと思ったらすぐに終わりそうなくらいの庭の草をとりあえずきれいに刈った後、それでもまだまだ早い朝もやのジョギングに向かい、ふた汗程かいたある休日の午後。
ここのところの連日の走り込みで全身に疲労感が残っていることにふと気付き、せっかくの休日だから少しは体のケアでもしなくてはと、久しぶりの「大谷温泉」へと足を運んでみました。






子供の頃に眺めていただろう遠い記憶の残る、トトロの出そうなこの昔ながらの天然的原風景がかなり心を癒します。特にこの小川のある風景は日本遺産として後世に残して行かなくてはならない、と思ってしまいます。
料金支払い窓口にて入浴料金を支払うおり、たまたまその奥で新しい小さな命がすくすくと育っているのが目に入ったのですが、それを見てこの地の行く末にほっと一安心。
湯は、ピリリと相変わらずの44℃から45℃という劇的高温なのですが、これがまた水風呂のおかげでなんなくセーフ。
この冷温の繰り返しが体内の血行を促進し、体内活性化にはいい感じです。
それにしてもここはいつ来ても昼間っから混み混みであります。
心も体もポカポカと火照っているところに、グビグビッと微炭酸飲料を流し込み帰路へとつきます。

長い林を抜けるとそこには真っ青な空が広がっておりました。
そうです、震災以来、約2年ぶりの「たま空」であります。


おおー素晴らしく透き通った大空ではありませんか、んっ、なんだ?あれ!

なんとハングライダーではありませんか、気持ち良さそうですね。
このあたりでも乗っているのですね、はずかしながらはじめて目にした次第です。
空、やはりいいですね、ここのところしばらく上を見ていなかったようにおもいます。

初夏の心地よい季節がやってきました、また、たまには空を見上げてみましょうか。
近頃悪天候続きでどこにも出かけられずにほんのちょっとした話題のかけらすら見つからない私は、どうしてもまたブログに出たいと言うわがままなミッチの提案に乗ることに、やつは今回、ホワイトパンツで参上であります。

もちろんトレードマークの蝶ネクタイもきっちりと忘れずに。
本日もカミさんは仕事のためにひとりぼっちと言う悲しいやら嬉しいやらの複雑なシチュエーション。
しかし、近々その敬愛するおなかの大きくなったカミさんはなにやら産休に入る模様で、夕方ひとりでふらふらとこの界隈を彷徨い歩くこともままならなくなりつつあるとのご報告。
気まぐれタイムもタイムアップな予感であります。


そのせいもあるのかなにやらごそごそあれこれと試着中。
たくさん持って入ったからなかなか出ては来ませんが・・・そのシューズ、イカスね!
その後もじっくりと物色。
残り少ない貴重なグローリータイムを満喫。そしてあの私たちに8時を告げる儀式的後ろ姿をまたまた御披露。

すてきです。

それから数日、産休に入ったカミさんと一緒に来店。

いい笑顔であります。まるで一人ぼっちの時とは別人のような微笑みです。
そしてまた、まるで洋服には興味のないような仕草、カミさんのいるところではそれこそまるで別人のように洋服を見ません。
そうです、たぶんですが、もちろん私個人の勝手な憶測ではありますが、先日、店の玄関をくぐった時に手に持っていた紙袋の中身、内緒なのかもしれませんね。
もしそうだとすれば、このブログ、とても危険な臭いがしてきます。
「これ・・見てなければ・・いいな・・・」
ミッチの無事を祈りつつ今回はこれで御いとまいたします。
出勤してからランチルームで雑誌に目を通しているとなにやら下品な空ぶかしのバイクがパーキングスペースへと着いたもよう。
この無駄以外のなにものでもない余計な空ぶかしはスタッフ・ジンのものなのだが、エンジンの刻むエギゾーストノートはどう考えてもハーレーの三拍子でありSRのそれとはまったくちがっていた。
えっ、とうとう奴のハーレーが出来上がったのかもしれない・・・そう直感した私はすかさずパーキングスペースへと向かったのであります。

と言うのもこの半年、奴はバイクを買った事を私にかくしていたのであります。まあ、正確に言えば「かくしたつもり」でいたのであります。
奴が買ったらしいことはそれを買った時点ですでに私の耳にはとどいていて、せっかくなので知らないことにしておこう面白いから、という事になったのであります。
しかし買った事を他方で知ったみんなが次から次から私に話すのであります。知らないでいる風を装うのに、私ももう大変。
そうとも知らずに奴はひとり秘密裡にコツコツとカスタムを進めていて、時には自分からポロリと言いだしそうになり、ふにゃふにゃと言葉をにごす事もたびたび・・・。

そんなこんなで苦節半年、ついに完成をむかえた模様であります。
その場へ行ってみると、満面に笑みを浮かべたジンがそれを指差し力強く言いなはったのであります。
「どうすか!!!!実は買ってたんすよ========ハッハッハッハッ========!」
決っしてその腰を折る気はさらさらございませんが、私も言ってやりました。
「とうに知ってるわい!そんなこと、ジャンジャン!」
という不甲斐ない具合に相成った訳であります。
それでもまあ、まずはめでたい!




コンパクトに仕上がったアイアンであります。
ビンテージの分割タンクのブルーがいい感じに全体のイメージをアップしています。アンバランスのバランス、と言っていいのか解かりませんが、よくもまあ自己主張の強い個々のパーツ達をここまで粋にまとめられたものです、感心します。


異様に伸びたフィッシュテールはやはりこの長さが必要なのでしょう。この長さがあるからこそ全体のバランスがとれているように映ります。
ハンドルも人気のフランダースを彷彿とさせる形状でオールドレーサーな雰囲気を十分に醸し出しております。今までにない斬新なスタイルと言っても過言ではないでしょう。
これからまた、奴はますますこつこつとこのアイアンに手を加えて行くことでしょう。
これからがまた楽しみな一台であります。
また、残りあと1点で免停になるだろう奴の免許証の行方もどうなるか楽しみであります。