2016年11月

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「今度の休日階上岳タイムアタックしませんか」
K君からの連絡があった。
断る理由のない私は二つ返事でOK、ただ朝9時現地集合としてもらった。なぜなら朝ドラを見てから出掛けてちょうどの時間だからであります。今回は初顔合わせのK山さんとご一緒、K君の自転車仲間であります。
そしてコースは前回の山登りプラス、国体用ロードコースを一周、その国体コースを一周してから山を登ると言う聞いただけで身の毛もよだつような過酷チョイス。
最初のそのコースの登りのきつい事、ふたりはすいすいと登ってい行くのですが、私はエッコラヨッコラ懸命でございます。なんとかやっとのことでその国体コースをクリア、それからここ登るの?であります。案の定頂上手前で私のモモはどんなにこごうにもびくとも動かなくなり、その場にゴロンッであります。
初めての足つき&ごろり、しかしとっさに身体から落ちて自転車破損は免れた次第であります。
両足プルプル、うごかなくなるものなのですね、次回頑張ってみます。
そして下り、下りは早いものです。
駐車場で帰り仕度をしていると私達の前にひとりの女性がロードバイクに乗ってやってきました。
「こんにちは!」
その女性が私達に向かってあいさつをしてくれました。
それに向かってK君が何かを言っています、私だけ自転車を車に積んでいてここは聞いてはいませんが、「こんにちは、カッコイイね」位の話をしたのではないでしょうか。全身ロード用ユニフォームで武装したいかにもな姿でしたから。このあたりではなかなか見かけないフル装備ですからね。
そのあと私も合流して話を聞いているとなにやら、その辺のお姉ちゃんではないらしい、いやいやそれどころか、聞いているうちにすごい人ではありませんか、昨年のジャパンカップのレディースチャンピオン、このあたりでK君の言葉が先ほどまでの上から目線ではなく、素晴らしい敬語になっております。本日は来年の国体用にこのコースの試走に来られたとの事、そして世界を飛び回っているとの事でありました。
そのあとすごいホイールを見せてもらったり、試乗させてもらったりと貴重な体験をさせていただきました。


西 加南子さん、寒い中たくさんのお話ありがとうございました。
K君、きっとそのホイール買うと思います。
久々に晴れた休日、ジョギングの後自転車を引っ張り出してチョイ乗り。
それで坂道を上っているとやはり思う、自転車ってなんてきついんだ。
ジョギングではそれ程激しいきつさを味わう事はそう無いのだけれど、ちょいと長い坂道をエッサカホイサカ自転車で登っているときのきつさは半端ない。案の定海側から山側に向かう途中の長い坂道でそれはやって来た。
誰もいないしひと息つこうか?いやいやそんな軟弱者なんかじゃないだろいっきに登ってしまおう、ふくらはぎの筋肉をぴくつかせながら心の中に巣くうふたりの人格がせめぎ合う。
どうやら硬派な方の人格に軍配が上がったようだ。
ハーハーゼーゼーふらつきながら一心不乱にペダルをこいでいるとようやく目の前のひと山を超える事ができた。ほんのひと坂だ、これから先が思いやられる。
そんな非力な調子で山側に向かって行くとポッコリと見えてまいりましたの「階上岳」。
ハーハーゼーゼー息も絶え絶えその麓に到着、「まあ、今日はいっか」、なんと登頂スル―、ここで軟派に軍配であります。そのまままた海側へとせっせと漕ぎだしたのであります。次回はジョギングの前に自転車ですね。
そんなこんなで翌日出張であります。
都内で数件展示会に顔を出して商談&近況報。そして今回はこれから半年ぶりの長野市での展示会に向かうのです。



すっかりと日が落ちてしまいました。ぼんやりとした先日の自転車での股間痛を抱えながらひとり夕暮れの長野市内を散策。ちょうど都内と八戸の中間ぐらいの気温感、都内では少し暑いかな、と感じていたアウターもここではちょうど良い感じ、よかった。
さぁ、晩飯をどこかで頂いて明日の仕事に備えましょう。
長野、どうやら雪はまだまだのようです。
M君が登ってみたいと言う岩木山、スケジュールが合わずずれにずれて11月に。私にとっても経験のない11月。
なんとかなるだろうと、早朝出発するも、なんと八甲田ルートはすでに閉鎖中、急遽田代平ルートへと変更してやや遅れての弘前入り。


山頂はすでに白い世界に包まれている様子。


登りは岩木山神社からのコースを選択、張り切るのM君ポーズ。
山道を進むにつれて雪の量も徐々に増して行きます。一時間ほど進んだでしょうか、焼走りの小屋を過ぎたあたりから沢を登って行くルートに差し掛かります。


当然のように沢にも雪が積もっております。
ずるりと滑れば転落の危険も、M君慎重に一歩一歩進みます。
難関の沢エリアを突破。


8合目付近に到着、この素晴らしい白の世界、この時期懸命に登って来たものしか見る事の出来ないワンダフルワールドですね。


最後の難関である山頂へと向かう岩場を懸命に登り、そして何気に眼下に目をやるM君、すでにこの時両ももと左ふくらはぎは強烈につっている状態であります。それでも頑張る、えらいぞ。


ついに登頂に成功、バンザーイ!
良く頑張りました、おとこM太郎ここにあり。
さあ、オニギリ食って下りましょう。
帰りはM君の希望もあって嶽温泉ルートで下ります。


難なく下山の様子、岩木山神社ルートを登っている時、昨日とみられる熊の足跡を発展しているだけにややハラハラでありましたがその熊にも遭遇する事無く無事に下山できて良かったですね。


なかなか行くことのできなかったこの時期の岩木山、素晴らしい経験でありました。