2010年8月

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いやはやこの暑さはどうしたものか、東京出張はまるで地獄の釜の中にいるようだ。
電車から降りると全身熱波に包み込まれては意識がうすれ、あたりの景色がぼやけて見えてしまう程だ。
気丈に目的地へと進まなければならない。

こんな時こそ、しっかりと栄養を取らなければいけないのです。
昨年から、時間があったら一度は行ってみたいと思っていた場所に、今回ようやく足を運ぶ事が出来たのです。

「俺のハンバーグ・山本」恵比寿店
テレビや雑誌などで幅広く紹介されていて、ハンバーグ好きにはたまらない、まるで聖地の様に映っておりました。
そしてついにその扉を開けたので・・・ありました。
落着いた内装や、無造作に配置された北欧のビンテージ家具がいい趣味です。

まずは「特製野菜ジュース」が登場。
中身の種類を優しく説明されて、その場ではしっかりと覚えていたのですが、今現在1個も覚えていません。
なんたる健忘能力。だけど、うまかったのは確かです。

初めての注文はやはり「チーズハンバーグ」にしました。
単なる「ハンバーグ」から始めても良かったのですが、やはりチーズはかかせないでしょ、と言う事でガツンと行っちゃいました。
この光り輝くデミがからんだハンバーグのうまい事うまい事、初体験にもかかわらず私は御飯のお代わりをしてしまった次第です。
まぁ、お代わり自由ですからね。見ているとほとんどの方々がお代わりしていました~納得の味です。

ただ、この暑さ、半端ない汗が全身を激流のごとく流れまくっておりました。

いや~うまかった、ごちそうさまでした。次回は、かなりの皆様が注文しておりました「グラタン皿に入っていた奴」を食してみたいと思っておりますよ。
(長野県は松本市のハンバーグ大好き三兄弟はすでに行ってるかもね!)


アメリカ出張ではいつも食事を御一緒する「ビーグッド」代表である山田氏とその部下である東京一朗氏、今回「俺ハン」トゥギャザーです。
「いつも御世話になりっぱなしで、本当にありがとうございます」

「ティーボーンステーキ」はもう誘いませんが「俺ハン」はまた行きましょうね!
酷暑の東京出張を無事終えて深夜に帰宅。
心身共に疲れ果てていた私はシャワーを浴びただけでバタンキュー!

翌日、すっかりと体力も回復し、よいこらしょっと仕事へと向った。

すると・・・7月頃一度このブログに登場してもらったマルちゃんからなにやら荷物が届いていた。
「お盆の間、長崎の実家に帰っておりまして、私が幼少の頃になれ親しんだお菓子がそこにはありました。どうぞ皆様で御賞味くださいませ」
とある。幼い頃と言う懐古的フレーズに興味津々な私は早速その封をといたのであります。

「文明堂・かすてらボーロ」
長崎・異国文化・ハイカラ趣味・ロマン漂うネーミング。
どれどれと、私は袋のなかからひとつの包みを取り出したのです。

なんて可愛いお菓子だ。飾りっ気はないが素朴で一途な美しさがある。

「ガブリッ!」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「うめ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~これ!」
噛めば噛む程奥深い甘味が咽の奥の上の方に広がってきてくっつく。
一枚目はみ口で無くなった。
どれどれともう一枚、またもう一枚、そうこうしているうちに、ひと袋が空いてしまった。
このうまさは本物だ。本物だからこそ長い年月こうやって語り継がれるように作り続けられているのだ。感動した。
マルちゃん遠い長崎からありがとう、そして、また、よろしく!

その翌日、控え室のテーブルの上を見ると何だかいろいろとのっている。

シュビドゥビまきちゃんがもってきた「カキ」のような「トマト」


岩SOURがくれたというミスタードーナツの袋に入った「ニンニク」


ヒデ(コラムではH)が買ってきてくれた「津軽手焼きせんべい」のいろいろ。

そして取りは奥ちゃん(コラムではO二号)、



果物大国山梨の果汁溢れ出る巨大モモ。すごい迫力だ。


私のいないわずかの間にこれ程の贈り物が届いていた。
いったいどうしたと言うのだろうこの集中型は・・・お盆だったし、もしかしてこれって私へのお供え?
「おいおいっ、私は未だなんとか生きているぞ~!」って、この場をかりて「ありがとう」

さあっ、どれからやっつけようかな!

お盆も過ぎた、とある午後、私は祖母の墓参りへと向った。
先祖代々が眠る菩提寺は静けさの中にある。つい先日まではさぞ多くの方々で賑わっていたに違いない境内。
おおくの花々があたり一面の墓石を華やかなものへと変えている。

長い歴史を感じ取るには十分な存在感と装飾の美しい門です。
私はこの写真を撮りながらこの立派な門をくぐって中の方へと進んでいったのです、
するとその先に年配の男性ひとりと年配の女性がふたり、中にある樹齢300年は経っているだろう大銀杏の下で談笑中。
「その門あるだろ、その立派な門はお釈迦様だけが通る事をゆるされた門なんだよ。だから誰彼が通ってはいけない、そう言う門だ」
「へぇ~そうなんだね、だから私達はこちらの小さな入り口からはいったんだね」
年配グループの声が、たった今、その門をどうどうとくぐって来た私のデリケートな耳を一撃。
果たして、もうくぐってしまった私はどうすれば良いのだ。
いったん戻るか、でもそれはなんだかその老人達に操られているような気分になってしまう、まぁいい、ここはひとつ聞かなかった事にしようではないか、セミの声もこんなに美しいのだし。



本堂へと進んで行くと何だか穏やかな心状になる。空を見上げると青さの中に天女が舞っている。
これ程リラックス出来る空間は他にはないのではないか、とさえ思ってしまう。
祖母の墓に、祖母が生前好きだったはずの「甘酒」と「あずき」の缶詰を御供えし、そして静かに、門はくぐらずに帰って来た私なのでありました。

そうそう、せっかくなので「馬肉ラーメン」に舌鼓、これはうまい!

そして今年のお盆も懐かしい顔が帰ってきてくれました。

山ちゃんは初期の頃の「ハーディー」のメンバー、今ではママ似のかわいい女の子のお父さんに。
「いや~以前持っていたお店権事務所、前の奥さんに全部やっちゃって、今は自宅で設計の仕事をしてるんですよ。またそのうち新しい事務所が欲しいっすね」
「そうか、そうだったのか、じゃぁ今度なんかあれば新しい奥さんにそれらを全部やる事が出来ていいね」
「・・・・・・・・なにを言うかと思えばこのオヤジ、いい加減にして下さいよまったくも~」
「えへへっすまんすまん」

みのる君は中期の頃の「ハーディー」のメンバー。
「昨年(居酒屋)で独立したんですよ。場所は湯島、湯島天神のそばなんですよ。橋本さんが先頭切ってあれこれ考えくれていて、バンドのメンバーもみんなここで頑張ってるんですよ。名前は(あおもリ湯島)っていいます。食材はもちろん青森から取り寄せてますよ。ただ、忙しくってバンドの方が・・・・・」
イイ笑顔だ。
厳しい今日この頃、みんな力を合わせて頑張ってくれよ。
「今度、むっつり山ちゃん誘って行ってみようかな!」

O一号こと大森登場、彼は全く超初期の頃のメンバー。私のコラムにもちょくちょく登場してもらっています。
「森ちゃん見ない間に随分小さくなったな~なんなら取り合えずカウンターの上にでも上がっとけよ、ちょっと腹でた?」
「はいはいはい、今朝仙台出てちょうど今八戸に着いたとこです。去年は来れなかったんで今年は家族4人で来たんですよ。これ笹かまのおみやげですどうぞ、みんなでなかよく食べて下さいね。そうそう、これからかみさんの実家に向うので直ぐに出発しますね。こっちいる間に買い物に来ますよ。えへへっこんな時じゃないとなかなか洋服買えないですからね。それじゃ~また」
森ちゃんはそう言うと、さっさと白のハイエースで走り去った。

その後、待てど暮らせど来やしない。
まさか・・・あいつ・・・帰りやがった?
また山登りしようって言われると思って来なかったかな~わかったわかった、もう山登りしようなんて言わないから、よってくれよ、まってるぞ!
だから・写真・無いし。


とうとう今年もやって参りました。

昼間っから宴(うたげ)の始りであります。
沿道にはたくさんの観客が肩を連ね、店の前の駐車場は露天宴会場と化しております。
宴会部長である岩SOURがせんべいの耳を小鉢にザザーッとぶちまけ、それを険しい表情で見守るタクちゃんの図。
すでに彼等は缶ビール3本くらいはやっつけています。
それにしても昨年に増しての豪華な酒の肴ではありませんか。早朝からせっせと手作りして下さった大野家の皆様、また、気のきいた惣菜をたくさんゲットしてきて下さった皆様、本当にありがとうございます。
これがあるからこそ、みんなこんなに笑顔になるのです。










どうですこの満面の笑み達。祭と料理と酒と友情が作り出す、まるでワンダーランドではありませんか。
実に楽しそうだ。ついつい私もこれで飲み過ぎてしまいましたね。

さすが岩SOUR夫妻、最後、しっかりと新種の泥酔ダンスで締めてくれました。
来年もまたこのダンスが見られると思うとワクワクしますね、それでは今回はこれでお開きとさせていただきま~す。


「あっ山車撮るの忘れた!」