2010年4月

5

ついに届いた。

ひと月程前、雑誌「ビギン」をちらりほらりいたずらにページをめくっているとあるページで手が止まった。
「えっなに・・・・・・」
刺激的衝撃が私の胸をつらぬいた。
「それはやさしいく・・それは柔らかく・・そしてすばらしい!」
これはぜひとも手にいれなくてはならない。
そう思った私は早速注文したのであります。

それは注文を受けてからひとつひとつ作り上げると言う事で、言わば上がり待ち。
そこで私は、じっくりと待つ事にしたのであります。

それはついに上がったのです。
私自身すっかりと忘れ去っていた今、ひょっこりと届いたのであります。



「うわぁ~~~~~~~~~~~お!」

おっとっと、申し訳ありません、我を忘れて取り乱してしまいました。
あまりにもリアルな佇まいに頭の中がクラクラッと歪んでしまったようです。
言っておきますが私、「変態」ではないと思ってはおります、悪しからず。

陶磁器作家の冬樹氏がひとつひとつ丁寧にこしらえた傑作であります。
「ある偉大な努力の結晶」
この作品は一体成形、つまり部分部分のつなぎ目が無い美しい仕上がりになっています。
本来は「「徳利」らしいのですが私は一輪挿しとして使いたいですね。
う~~~~ん、キュートだ。



「うわぁ~~~~~~~~~~~お!」

あっ再びの雄叫び、これまた失礼致しました!
こちらのキューティーハニ-は一輪挿しとしてのものでしたのでそのまま一輪挿しとしてあります。
さりげなく何かを見つめる表情がたまりませんね。
さすが芸術作品。
再度申し上げますが私は「健全」であります。

さぁ、次はどんな花をこの妖精達に飾ってあげましょうか・・・楽しみです。


そしてとうとう恒例の街っ子桜が満開を迎えました。

昨年は4月23日だったのですが今年は4月の30日ですから昨年よりは1週間も遅くなってしまったようです。
まぁこの天候不順では仕方のない事でしょう。
いつもながら「力強い生命力」がみなぎっています。

いや~~~ほんとに花とは芸術的で素晴らしいものですね。
それでは、さよなら、さよなら、さよなら!


ここのところ休日と言えば雨、雨、雨。
曇天が当たり前のようになっていた私だが・・・今日はちがった。
先日の天気予報ではやはり雨の予報が出ていたのだが、どいやら思いのほか風が強く流れていた模様で一足早くその雨は過ぎ去っていったようだ。

小型船舶達も春の陽を浴び穏やかに波間に漂っている。
こんなにすばらしい好天が当たったのは本当に久し振りだ。




そこで、数日前にテレビで情報を得ていた「第40回緑化まつり」へと向ってみたのです。
なぜなら、最近「木」が好きなのです。
広大な市営長根運動場の大半を利用した大きな会場でありました。
平日ながら来客数の多い事。花や樹木もどんどん売れている様子。



多数の業者が参加しており、それぞれがこのような手の込んだ庭園を作っては販売をしている。
こんな素晴らしい景色を見せられてはやはり「木」の1本、「花」の1本も欲しくなるっつ~もんです。
私もついついこの雰囲気にほだされ「これください!」なんて発してしまったのでありました。
(支払いは・・・今財布のなかにある全部・・・今日のランチはなし・・・か)

指差したのはまたしても「ハナミズキ」。
高さ3メートル程のしっかりと成長したやつ、後日、植えてもらうのが楽しみだ。

久し振りにこんな晴天に恵まれ光合成によって少し背でも伸びないかな~なんてバカげたことが頭を過った、うららかで脳天気な私なのでありました。
「わが家の歴史」フジTV、PM9:00~を3夜連続で見た。
いや~引き付けられた、いやいや、2話目からは居ても立ってもいられずに仕事が終わったら速攻で帰宅しテレビの前に陣どった。
釘付けとはこの事だ。

波乱万丈過ぎるこの家族、有り得ない話ではあるのだが、これがまたもっともらしく構成され続け、挙句の果てにはにくらしい程に昭和人の心をもてあそぶ。

三谷幸喜恐るべし。

エンドロールに流れる中嶋みゆきの曲「時代」

そんな~時代もあったねと~いつか笑える日も来るさ~

当時すでにロックに目覚めていた私は全く聞き流してた曲だった。
それが今になって耳にした瞬間に懐かしくて懐かしくてもうどうしようもない。
翌日早々に買いに行ったのであります。

休日、そのCDをカーオーディオにさりげなく挿入
う~~~んイイ感じだ、気分も高揚して来る。
私はそのまま国道4号線上の人となり久し振りに盛岡方面へと向ったのでありました。


なぜか、「石川啄木記念館」
昭和の音楽渦巻く車内でやや童心に帰っていた私は何を思ったのか渋民にあるここ啄木記念館へと引き寄せられてしまったのであります。
私の深層部分に眠る文学的欲求がそうさせたのか、はたまた単なる気紛れか、中に入ってみなければわかりません。


「こんにちは、この中って写真撮ってもいいんですか?」
「ダメダメ、そこの門まではいいけどそれ以降はダメですよ。あと、庭の方もよかったら見てってね!」
あっけない駄目だし。

館内を一通り見学させてもらい、私はあっさりとここを後にした。庭の方もあいにくの雨で断念。
考えてみれば小学生の頃に教科書で彼の詩をひとつふたつ読んだ事があるだけでその他はなにも知らない、勉強不足にも程があった。
やれやれ、もう少し彼の本を読んでから再び訪れてみましょう。

ここで小腹のすいた私は以前バイクで訪れた事のあるロードサイドレストラン「ヴィラ」へと向った。
ここからは案外近い。昼時をやや過ぎてはいたが相変わらずの混みよう。


本日のランチ「きのこのハンバーグ・アスパラ添え」
イタリアンブレンドコーヒーがついて1050円。やはり手抜き無しの美しい仕上がり。
味もいい塩梅で満足満足。遠方での環境の変化と食事が楽しい。

再び車内に音楽が流れる。

当時なにげなく聞き流していた曲達が、今頃になって鮮明に過去を呼び起こしてくれる。
それとなく聞き流していた分、それとなく自然にその時代を感じさせてくれる。
音楽にはそんな力が宿っている。


外気は肌寒く小雨が降り続く一日だったが、車内は陽のあたる別な世界へとタイムスリップしていた。


「わが家の歴史」、もしDVDが出たら買っちゃおうかな~!




日射も大地へと濃厚に影を焼きつける季節がやって来た。
テレビでは徐々に北上して来る桜前線を毎日のように話題にあげている。
この時季、すでに東京あたりまでは桜も満開の様子で花見客の場所とり合戦から乱痴気騒ぎまでが各局画面をにぎわす。

「今年はゴミもすくね~な、こんちくしょう。いつもだとピザだ寿司だ中華だって出前取ってる奴らがわんさかいてよ、かなり賑わってたのに今年は見ろ余り物の少ない事。ここのゴミ置き場だってたかだかこんなもんだ。いや~景気がわり~んだな。まいったまいった。どうにかしてくれよほんとよ~」

ホームレス歴30年のおじさんが上野の森でつぶやく。

ここ八戸での桜前線到着はまだまだ先になる。
多分5月初頭、ゴールデンウイークあたりだろうか。

しかししかし、私の家ではすでにその桜が咲いているのですよ・・・しかも満開で!



そうです、2010年4月2日、ついに新人が加入したのであります。
チェリーブラッサムのMF小太郎です。
(ケヤッキージュニアもあれからかなり伸びています)

種類は「富士桜」

富士山麓に自生する山桜で、別名「マメ桜」とも言います。
この小さな樹体で目一杯に可憐な花を咲かせています。
あまりにも健気だ。



この歪に曲りくねった樹型が茫漠とした宇宙空間を連想させ無限の可能性を暗示しています。
どのように成長してゆくのか非常に楽しみです。こう御期待ですね。



芸術的な陰影のカットも載せておきましょう。

ついさっき店で何を売ったのかさえも容易に忘れてしまう私ではありますが、水やりだけは絶対に忘れないつもりであります。

先日、密かに連絡が入った。

「この電話、誰にも聞かれていませんか・・・・・そうですか・・・・実は例のやつ・・・・・仕上がりましたよ。」

心が踊った。

思えば去年の8月、密かにハーレーのカスタムを注文しておいたのだ。
それがこのうららかな春の季節に合わせたように出来上がったのだ。
だが、今のところまだ納車にはなっていなので小さな写真で紹介しましょう。

正面からのカット
74スプリンガ-を組み込んでクラッシックでいてとてもナローなスタイルに。

後方からのカット
ナローマスタングタンクにはアイボリーのストライプをペイント。
落着いた雰囲気のなかにも鋭さが加わった。


94年のエボリューションエンジンはメッキを剥がしてポリッシュ仕上げで質感がぐっとアップしている。
エアークリーナーのカバーも丸型に変更。

サイドからのカット
ボバースタイルで足回りのポジションも中央に変更。
なかなか整った理想的スタイルに仕上がった。
メカニックの皆さん本当にありがとうございました。

ハ-レ-には「ナックルヘッド」「パンヘッド」「ショベルヘッド」などと言った歴代の美しいエンジン達が存在するのだが、私の選んだこのハ-レ-はエボリューション(進化)と言う名称で、通称エボと呼ばれている。
そう、ワンカムエンジンの最終型であるこいつには「○○ヘッド」と言った愛称がないのである。それではあまりにもかわいそうではないか。
私は考えた。
考える事数カ月それは真っ青な大空を漂う真っ白な雲の様にポッカリと浮んだ。
命名「ロボヘッド」
ロボヘッドのロボはジャイアントロボのロボである。
1967年にテレビ放映が始まった横山光輝作のSFマンガの主人公のロボットである。
そのロボットの頭部がこのエンジンと瓜二つなのだ。
現在は私だけがそう呼んでいるのだが・・・・・・・・・そのうち・・・・。

ともあれのんびりと待ったかいがあったようです。
そして、もしこれらの写真が現実のものであるならば、そのうちここへと到着することでしょう。

年を重ねたこの頃、時として夢と現実がまじる事があるから大変だ!