2008年6月

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ガコーン...と強い衝撃を受けてしまった。
なに、本物なの。え~なに、身元不明の遺体とかを使ってるの?
はは~こうなってるのか~でもな~。

6月16日(月)、青森県立美術館にて開催中の「人体の不思議展」を見学して来た。
近頃やたらとテレビのCMで流れていて、それこそ不思議と我脳内にインプットされていて、それ程言うのなら行ってみようとなった訳です。



青森市内から青森空港方面に向かう途中、自衛隊のベースから近い山内円山遺跡に隣接する形でその青森県立美術館はあった。
総合運動公園なども併設してあり素晴らしいロケーションだ。



さあ、いよいよだ。どれどれ、どんなものかとくと拝見しましょうか。



どこから入館するのだ。あ、こっちか。
え!写真はだめ!な~んだ、しかたがないよね。はいはいわかりました。
(ですから館内の写真はありません)

入館して直ぐに人体に関する貴重な書物や掛け軸などが無数に展示してあり、案内表示に従って歩いて行くと、ありましたありました。
標本は全体的にカラフルな感じなのですがかなり精巧な作り。
よくここまで細かく作れるものだと感心しながらふっと壁に目をやると「人体標本の作り方」と言うパネルが。
(ん、なになに、え~これって全部本物の人体を標本にしたものなの)とこの瞬間に初めてわかり、かすかなめまいが。
作り物だとばかり思っていた私がアホでした。
解説パネルを読んでみると、全ての組織を樹脂化して固めるらしい。
そうとわかってから、やや気持ち引き気味に見学。
「これ持ってみます?」と突然スタッフの女性が私に何かを差し出した。
良く見ると、いやいや一見で理解できた。
人間の脳ではないか。オーノー!
ずっしりとした重さを感じた。
実際の生とその重さに遜色はないと言う。
人間もこんな風に標本になってしまうのか!凄い技術だ!
だけど・・・こんなに細部までわからなくてもいいや、とも正直思った。
美術館から出ると、なんだか、はかなさとせつなさが同居した、もやっとした気持ちが残った。
気晴らしに青森市内にもどり、泣けるDVDを買って帰った。

斬新で緻密なうえ極めて独創的な作品がならんでいる。
いつも感心させられるのだが、今回もまたそうでありました。

6/6(金)~6/8(日)の三日間、NHKハナミズキホール(八戸市内)にて「手の展」と題するアートの合同展があった。
この展示会は今回で第10回目を向かえるのだが、友人の三浦孝之氏(laula)が出品するようになって8回目になる。
五戸町在住の彼と知り合ったのは2005年のこの春展だった。
古材などをうまく利用し小さな人形から家具といった大物まで多彩な物を作り出している造形作家だ。
初めて展示会にうかがった時にモンステラをモチーフにした壁掛けを買わせてもらい、それ以来の付き合いになる。


今回のテーマは「クロコダイルバンブ-」
竹の節目を巧みに合わせ、まるでクロコダイルレザーの雰囲気を醸し出している。


このテーブルセットもそのクロコダイルバンブ-技法を用いて作り上げた作品。
テーブルの天板の風合いや、ベンチの緩やかな彎曲など根気のいる凄い技だ。


こちらはチェスト。
和洋どちらの部屋にも落着いてはまるはずだ。


この壁掛けは、パーツひとつひとつ木を切り抜きそれを組み上げている。
縁回りは漆での仕上げになっている。
ちなみに向かって右からニ番目の物はもうありません。
なぜなら私が買ってしまったからです、悪しからず。


彼が三浦孝之氏。
盆栽や庭園作りにも精を出しているとか。
非凡な才能を思う存分はっきしてほしいものですね。
心の平和のために!

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