2011年8月

7

久し振りの連休・ピーカン・草刈り終了・キャブセッティング良好・やる気満々、と来れば「尻屋」でしょ。
と言う事で、今回は「尻屋崎」までひとっ飛び。

ちょうど10年前、「ごめ」の石岡君達と数名で下北半島を一周した時にちょいと立ち寄った所。
悪天候とその海風の強さに圧倒されて泣きながら吹き飛ばされそうになった所であります。
その最も危険な状況に身を呈して私達を突風から守ってくれたのが、寒立馬のジロー(仮名)でありました。
ジロー(仮名)はその小さな群れのボスで数頭の仲間を引き連れ、へなへなと腰の立たなくなった私達を囲みそして救ってくれたのでありました。
その時のお礼とまた新年の挨拶も兼ねて、本州の果てへと向ったのであります。

余談ですが、
以前はこの後に大畑へと向ったのであります。その冷えきった体を暖めようと、ちょうど目の前にあった古くからあったであろう温泉に入ったのであります。
中には大きな浴槽がひとつ、その隣に中くらいの浴槽がひとつ、せまい通路をはさんで、小さな水の浴槽がひとつ、そして洗い場が回りを囲む広い所の中央部分に丸型の直径150センチ程の小さな浴槽がひとつありました。
みんなそれぞれ思い思いの浴槽に体を沈めてホッと一息、体のシンまで温まったのであります。
しかし見ると、誰もその小さな丸型の浴槽へ入っている者はありませんでした。
するとひとり、石岡君がすくっと立ち上がり、その丸型の浴槽へと向ったのであります。
ただ、誰もそれ程それに対して興味をもっている事も無くさりげなく横目で眺めているだけでした。
かくゆう私もそんな感じで何気なく眺めていたものでした。
トコトコと立派なものを股間にぶら下げた石岡君はその丸型の浴槽の縁に腰掛けると、するりと両足をその湯に差し込んだのであります。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

大きな叫び声が風呂場の高い天上にまでこだまし弾けとんだのであります。
最初、私達は何が起こったのか見当も付きませんでした。そこには石岡君が、その立派なものを上向にさらけ出し、無惨にも大の字に転がっているだけでした。
良く良く見ると、先程湯に突っ込んだその足が膝のあたりまで真っ赤に変色してしまっているではありませんか。

「あっつい、これ死ぬ程あつい、こんなもの入れねーよ!」

石岡君はその真っ赤に腫れ上がった両の足をさすりながら天上に向ってそう叫んでおりました。
それに興味を示した面々がその丸型浴槽に大集合。
それぞれが足の指先をちょいとつけただけで転げ回る始末。
私もその後、思いきって、えいっと右足を膝まで突っ込んでみて驚いた。これはもはや風呂の湯というせまい了見を飛び越えて、すでに熱湯ではありませんか。
言わずもがな、私もそのきれいに磨かれたタイルの上を転げ回るはめになりました。
とてもじゃありません、これは、この風呂場というみんなの空間にあるよりも調理場という閉ざされた空間にあるべきものなのであります。
みんなそう思ったに違いありません。
しかしそんな仲、勇者と言うのは存在するもので、体の引き締まった梅ちゃんが手を上げたのであります。
そして生涯で一番の勇気を振り絞りその熱湯に勇敢にも挑んだのであります。

「ぎゃああああああああああああ、どりあああああああああああああ!」

なんと肩まで浸かったではありませんか、さすがであります。
しかしそう思ったのも束の間、すぐに転げ出たのであります。
その全身はどす黒い程の赤に荒れ上がり、とても通常の人間の皮膚の色ではありませんでした。ケロイドの少し手前。
梅ちゃんは直ぐに水風呂に飛び込み、その大切な一命を取り留めたのであります。
私達は思いました。
「あまりにも危険すぎる」と。

するとそこに70才はゆうに越えているだろうと思われる、地元の漁師らしき老人がひとり入ってきたのであります。
その老人は私達若僧には見向きもせずに、その丸型の浴槽の側に陣どると、持参したプラスティックの黄色い桶にその恐怖の湯を注ぎ入れるや、涼しい顔で肩からさらりとかぶったのであります。
「ぎゃっ」
となりにいた私の方から小さな声がもれてしまった。
その老人は何事もなく、2杯目の湯をその桶に満たすともう片方の肩からその湯をザザーと掛けたのであります。
そしてすくっと立ち上がると、スイーと、まるでその湯に吸込まれるように肩まで浸かったのであります。
「ふぅーっ!」
小さな気持良さそうな息をひとつはくと、その老人は恍惚の表情を浮かべ首をひとつ右側に折ると、コキッと鳴らしたのでありました。
私達は呆気にとられ、そしてその場をすごすごと立ち去ったのでありました。
私の予想では約50℃はあったのではないか、と、思っている次第であります。

エンジンは快調に三拍子を刻み、軽快に野山を掛け抜けて行きます。
そして先に素晴らしい景色が見えて来ました。

おおー純白の灯台の下にはあの馬達が見えるではありませんか。
透き通る青空と白い灯台、そして優しい馬達、これ以上の感動はありません。

「その節はありがとうジロー(仮名)元気でなによりです、今年もよろしく!」
誰がジローだったかはっきりとしない私はそこに立つみんなにお礼をしたのでありま
した。

長いので次回へ


なんと!連続で本日午後に再び織笠君ファミリーが来店してくれました。



うわー、今日はいい写真が撮れたね。
みんなの笑顔がお日さまよりも輝いて見えてるよ。
(最近、私、NHKの「おひさま」にはまっております)
仲がいいんだなって、そんな雰囲気がすごく伝わってくる。子供達の成長も楽しみだね。

せっかくなんで、明日も待ってまーす。


夏へと移ろう時期が今年は少々早かったせいか、秋へとスライドする時期も心なしか早い様な気がします。
あれ程賑わっていた街もその喧騒を失い、すでに昼と夜の寒暖の差もグッと激しさを増していて、やはり夜には一枚羽織り物がほしい、といったそんなところです。
そんな、ぽっかりと空いた時空の切れ目的季節はずれバンザーイ、な日に懐かしい面々が・・・。
まずは、なんと八戸市民憧れの小川原湖湖畔に住居を構える織笠君ファミリー。
少し前に紹介した(リップカレント)のすぐそばに住んでいるのです。なんとうらやましいロケーションではありませんか。
お盆の忙しさからひと段落、それではまあ、ちょっと行ってみるか的ファンシートリップ。
移転してから初となります。
そこで記念撮影でも、っと・・・。


「ヤダッーーーーーーーー!」
おねえちゃんが写真をいやがっていました。
そして・・・

どこかへ隠密トリップ。
これでは仕方がありませんね、今度きげんのいい日に撮ろうね。

と言う事で、ブログ初登場の織笠君ファミリーはさりげなく路上の人となったのでありました。
「日だまりのような、イイ笑顔です」

そうこうしているうちに夕方。
奴らが帰って来たのであります、「あさひ」と「あらた」。

ちょっと会わない間に大きくなって・・・どれだけ大きくなるのかこれからも楽しみでなりません。
先日電話でやいのやいのと催促されていた2人への1才の誕生日プレゼント。
今回はママさんが2人の為に音の出る絵本を調達。

おおー食い付いた。
良かった良かった、これは大正解だった。
ひとつはピアノ的、もうひとつは太鼓的絵本。どちらも一瞬のうちに破壊しそうな勢いで遊んでおります。
故障するのも時間の問題でしょう。
でも、まあ、そんなもんです。がんがん遊んでくれた方がうれしいね。

来年はもう少し頑丈なおもちゃを用意しておくからね。
館鼻漁港で行なわれる花火大会。
震災の影響もあり、今年は行なわれるのかどうか危ぶまれたものの、大いなる決断の元、実行される事と相成りました。良かった。
ショップを運営している私達は、今までほとんどゆっくりと花火を見るといった優雅な席を設けた事も無く今に至ります、が、今回、やや郊外、その花火大会が行なわれる場所に大いに近付いたせいもあり、あわよくば営業中に少しでもその雄大美麗な大輪の花火を見る事が出来るかもしれない、と期待大。

カラスを伴い夕方を演出していた太陽も山の彼方へと姿を暗まし、闇があたりを包み込む午後の7時30分。ついにその花火大会が始った。
「ドッカーン!」
と、空気を激しく振動させる爆発音がすべてをゆらす。
ちょうどお客様も店内には見当たらない。
今がチャンスだ!
私はそのままショップフロアーを抜け出し2階にあるベランダへと直行。


多分、見えるとすればこの方向だろうとあたりをつけて待機。
前方左方向には3階建ての大きな鉄筋の建物がひとつ、もしかすればこれのせいで見られないかもしれないと思いつつも、なんとか避けてくれてその漆黒の闇を明るく照らして欲しいものだと願い待つ事、ちょっと。


「ドカドカドッカーン!」
なんと連チャンの花火達の共演、すばらしい、そしてこれまた良く見える。
これはみんなにも知らせなければ、私はすぐにみんなに声を掛けて、8時頃だよ全員集合!

花火大会に皆さん向ったのでしょうか、これっぽっちもお客様の姿は無く、最後の最後まで花火を堪能。
しかし急遽花火見学を決行したのでビールのひとつとてあることもなく極めて健全な社会見学。
だったらと、花火の写真を撮ろうとチャレンジ。
しかし、これがまた思った以上に難しいのなんのって・・・・。


こちら、極め付けのベストショット!
これだけでありました、ちょうど大輪に咲きほこったほんの一瞬を捕えたものは。

それにしても最高の花火でありました。
今年は三社大祭を見る事が出来なかったぶんこちらの花火で癒された感があります。
本当にありがとうございました。
ここからこうして花火を見る事が出来ると確信、申し訳ありませんが、来年は7時に閉店させて頂いて、この花火、ゆっくりと堪能させて頂く所存でございます、悪しからず。

慌ただしくも、どこかざわざわと浮かれ気分のお盆の日々が、あっと言う間にすぎ去った。

震災後初めてのお盆。

どういう雰囲気がこの街を包み込むのだろうと大きなマイナス的不安をかかえながらもその日を向かえたのだが、いざフタを開けてみるとこれがまたたくさんの見知った顔が元気で来店してくれていた。
つい5ケ月程前に移転したにも関わらず、帰省された方々もここを探し当ててくれて来てくれていた。
感謝感激あめあられ(古っ!)であります。そして、みなさん明るい表情でホッとした次第です。
(パタパタしすぎて肝心の写真無し)

15日、再び浅川ファミリーが来店してくれて一緒に夜の街へと足を運んでみると、街は大にぎわいの中、「八戸にこんなに人いたっけ?」な感じでありました。
私がまだ10代だった縄文の頃のサタディナイトフィーバー的臨場感。
思わずワクワクドキドキスリル満点!好い事です。
にぎわいは文化のひとつでありますね。

そして本日、ある厳粛なところで、懐かしい顔に遭遇・・・もう何年振りだろう?


いやはや、みんな十ニ分に年を重ねて来ているね、橋本君はもう46才になったんだね。
初めて会ったのは確か20代前半だったから、早いものだ。いまだ現役で音楽やってるからかっこいいよね。
石岡君は黒ブチメガネがよく似合う、『ごめ』も順調だし、一歩一歩いい具合に人生を歩んでいる。
ボブ君は135キロあった体重がいまでは120キロと、ダイエットに成功中。でも、あまりしぼるといつも大人気のあのサンタクロースになれなくなっちゃうぞ!
それにしてもみんな、とびっきりのいい笑顔だ。
そして、なんか、みんなかわいくなってる。

時間の経過、世の中の変化、存在場所の影響なんかに関わらず、友人達はどうやら個々に良い状態にあるようだ。

またどこかで会いましょう、みなさんお元気で!



バイクのハンドルをナローなアーリースタイルに変更した。
以前のハンドルはボバースタイルでもやや低めのやつを装着していたのでロングツーリングでは腰に負担がかかり過ぎてちょっとつらかったのだが、これはいい。
これなら月へでも行ける・・そんな浅はかな思いを胸に抱きつつ向った先は「小川原湖」。
月よりもやや?近場ではありますが、まずはニューハンドルに慣れる、と言う軟弱な考え方の私にはこれくらいがちょうどよい距離であります。
それにしても天気が良い、気温30℃アップ、そして無風。


まずはこの「小川原湖」に来たからには御挨拶と言う事で「リップカレント」へ。
マリンスポーツの殿堂、この青森県でのマリンスポーツ文化の礎を築いた老舗であります。
店内にはあらゆるマリンスポーツ関連グッツがそろうと同時に大人の遊び道具がずらり。
ここにいるだけで心わくわく楽しいショップであります。
以前、船舶免許を取得した時はこちらで勉強させてもらったものです。


大ボス・トミコさん。
遊びの世界チャンピオンであった旦那様が昨年他界。その後を引き継いで現在奮闘中であります。
私なんぞは一向に頭の上がらない大きな存在であります。


それにしても、なんて穏やかな湖なのでしょう。こんなに静かに澄切った景色は滅多にお目にかかれるものではありません。
湖面は空の蒼をそのままに映し、そして軽やかに佇んでおります。「気持いいー」の一言であります。
ジェットもいいけど、今度時間ができたら20年振りにカヌーをしたいと考えています。
この鏡面の様に透き通る湖面をスイスイ、写真のあっちのはしっこまで行ってみたいものです。もちろんそのカヌーもここにはそろっています。

「トミコさん、コーヒー御馳走様でした。北海道土産の特製ロールケーキまで御馳走になってしまって、とてもうまかったです。ありがとうございました。今度カヌーしに行きたいなと思っています。その時はよろしく御願いします。」

アップハンドルですこぶる快調な乗り心地に、その後ぐるりとあちらこちらを宛も無く彷徨い続け、流浪の民と化した昼下がりの私なのでありました。


3月に青葉地区に移転して、初の三社大祭の日々となりました。
が、本日最終日。
いつもなら店の前の駐車場で皆集まっての大宴会なのですが、今年は残念ながらまったく出来ておりません。
なぜなら・・・・ここでは山車が通らないからなのです。

わかってはいたのですが、やはりなかなか静かなものです。
だから当然祭りの写真もありません。
本日は気温も30℃を越えて空も透き通る程に天高く突き抜けております。きっと祭りは素晴らしい最終日となる事でしょう!
そうそう、祭り中日にはディズニーランドから、かのミッキーマウスがわざわざ来てくれて沿道をにぎわせていたそうです。
(いやー行って見たかった。)
そこで、陶芸家でアルピニスト、はたまた親孝行、そしてまた写真家である岩SOURは絶対ミッキーをとらえているだろうと
「もし、ミッキーの写真があったら一枚おくれ(頂戴)」
と、メールを送ったのだが一向に返信無し。
おいおいいったいどうなっているんだい!


店の前ではニ羽のハトが仲良く水浴び、いや、のんびりと水につかっておりました。
私が近付いてもぜんぜん逃げる気配など微塵もなく穏やかなものです。
来年はやはり、ちょっとでもお祭りを見に行ってみようかな、なんて思っている、それはそれは暑い1日でございます。