熟読の末は食

あの後、気落ちしきった私は買ったスキー上達本を隅から隅まで読みたおし、そしてまた、付属のDVDを瞼を閉じるのも忘れて見入ったのであります。
しかも通しで2回。
基本的なことは、やはり、なんとなく、解かる。
そして気が付いたのです。あまり深く考えない方がいいことを・・・。
あれこれと考えずに、幼いころに身に付いていただろう感覚を駆使して思うままに滑る。それが一番。
そして翌週の休日、私は次なるスキー場へと向かったのです。

焼山スキー場はカラフルウエアー花盛り、山頂方面はかなり混んでおりました。
私は例のDVDのイメージをそのままに、その頂上から雑念を捨てて一気に滑り降りたのであります。
なんとなく、ナイスフィーリング!
そういえば私、まあ、はなっから本格的なアルペン選手ではありませんでしたから、まあ、それくらいのもんです。なにも悩むことはありませんでしたね。まったく!
アフターは、以前から耳にしていた食堂「上高地」、ここのバラ焼きがうまいらしい情報ゲット。

ありましたありました。
スキー場から一本温泉街に入った細い通り。
いつもは店内混み合っているとの話でありましたが、本日中途半端な時間帯なのでしょう、ゆったりとチェックイン。

早速にその看板メニューを注文。

いい具合に焼けてきております。
とかした生卵にその香ばしく焼きあがった牛肉と玉ねぎをさらりと浸してぱっくりこん、ごはんもりもり、こりゃうまい。
こちらも滑り同様、一気に完食、ごちそうさまでした。
このあと、初めて伺った私ごときに食後のコーヒーを入れてくれて感謝感激、そしてそのわずかなまどろみの時間、この店の生い立ちを覗った次第です。それぞれの店にはそれぞれの歴史あり、と言ったところですね。

次回はスキーよりもこちらがメインになりそうな予感、であります。