まだまだこれからさ

近頃、「ダイ」は店に来ている。
と言うのも、今月で、なっなっなんと16才。
ゴールデンにしてはかなりの高齢になってしまい、やや足腰が弱くなってしまった。
特に後足がふらつき介助なしではまともに歩く事が出来ず、オシッコに行くのもままならない状態。
そこで毎日店に出勤と相成った訳であります。


ティービータイムスのカウンターエリア内。
彼のくつろぎスペースが設置され、まるで昼のワイドショ-でも見ている定年後のおっさんのようなゆったり感。
こうやっていると本当は軽々と歩けるんじゃないの、な~んて思われる程健康体に見えてしまいます。
演技かな・・・?


A2Cの嫁、身重のサラサが遊びに来てくれました。
「おう、サラサ、素っピンか?いやいや元気か?俺なんか元気すぎて毎日体中かゆくてしょうがねー。ちょっと咽のあたりを掻いてくんねーかな」
「なに偉そうに言ってんのジジイのくせに、しょうがないな~この辺かい、ポリポリポリ」
「おお~うまいなサラサ、そうそう、その指の感じなかなかええで~」
「ええで~って、お前いつから関西犬やねん、ハッハッハッハッハーーーーてが」


そろそろオシッコタイムに・・・。
「おねえちゃん達大袈裟だな~そんなにみんなでついて来て、全く邪魔でしょうがないな、おいおいジン、お前はしっかりと俺様の腰を支えとけよ、へらへら笑ってんじゃねーぞ、って、お前、顔が半分しか映ってね~ぞ、残念な奴だ」


「ふぅ~さっぱりした。オシッコのきれもまだまだ若いもんにはまけね~ぞっと」


「おいおいオヤジ、俺の事大事に扱えよ、そんでしっかりと運んでくれよ。だけどそんなへっぴり腰じゃまだまだ修行が足りないな。ぐっと腕にも力を込めて、そうそう、やれば出来るじゃね~か。その調子その調子!落っことすんじゃね~ぞ」


「へっへっへっへ~そんな我がままな俺だけど、まだまだ長生きするよ。みなさん、これからもよろしく!お~いジン、この帽子調子いいじゃね~か、俺にくれよ!お前よりは確実に似合ってるから」