なかなかやるもんだ



3月半ば恒例のこのドカ雪もすっかりと姿を消した。
厳しい寒さの2月を乗り越えホッと一息着いたこの時季に必ずやってくるやっかいもの。
このずっしりと重いやっかいものをきれいさっぱりと片付けた後に陽光眩しい春がやってくるのだ。
前前回に紹介していた私の植物達も増々勢い良く成長している。

どいつもぐんぐんと背を伸ばし、そして葉っぱの数を増やし大きくなっていっている。
日に日に明らかに春に向って膨張している。

ハゼの木なんかは一番変化がわかる。黄緑だった幼い葉っぱは今や薄茶にまで色をかえ天へと向って成長し続けている。頼もしいかぎりだ。
しかし、元気の無かったケヤッキーはやはり元気が無い。
小枝に指先が軽く触れただけてポキッと折れてしまったりする。
やはりそれは乾ききっていて柔軟性に欠けているからに違い無かった。
水分を吸収出来てはいないのだ。
昨年の晩秋に葉を落としてしまったのは、冬が近付いて来たからでは無く、力尽きたからだったのかもしれない。
私の管理ミス・・・・・・残念だ・・・・・無念だ。


「んっ!・・・なに・・・なんだあれは?・・・あのちっこいのはなんなのだ・・・」



「まっ・・まさか・・・新芽?・・・お前は、お前は生きていたのかあああああっ
すごいぞ、すごすぎる、あまりにもすごすぎる。」
ひょっこりと立ち上がったそのピンク色の幹の両側に2枚だけ形成されているあのちっぽけな葉っぱには、はっきりと見覚えがある。
昨年の夏勢い良く成長していたころ全体に茂っていたその葉っぱそのものではないか。
あまりの感動に私はその場に立ち尽くしてしまっていた。

もうだめかもしれないとばかり思っていた。だけど、そう思っていても私は水をやりつづけていた。
もしかすればとも思いつつ・・・。


2010年3月、ケヤッキー2世誕生!  

「お前はたいしたものだ、ばんざ~~~~い!」