せっかくの五所川原だから


クロの店を出てホテルへと辿り着いたのは午前5時を少しばかり回ったところだった。
この時間まで飲んでいたのは何年ぶりだろう。近ごろでは午前12時を越えて起きている事は珍しくなっている。

死語ではあるが、「バタン・キュー!」であった。

目が覚めたのは8時、酔いの方はまったく覚めてはいない。
このまま再び眠ってしまってはまずいとテレビのスイッチをオンにし、しばらくベッドの中でまったりとすごした。
朝食の券を1000円で買っていたのだが、とてもじゃないがそれらを胃は受け付けないだろう。
チェックアウトは確か10時のはずなので9時には起き上がりシャワーを浴びた。
これで頭の痛みもやや治まった。

予定ではこのまま真直ぐ八戸へと向うつもりでいたのだが、ホテルを出たところで考えた。
「そうだ、せっかくなので立ねぶたを見て行こう」と。
前回見に行った時は、重度の2日酔いに悩まされ、立ねぶたの館の1Fロビーにあるトイレしか目にしていなかったのだった。
よしっ行くぞ~~~~~~!


さすが建物も大きい、まるでガンダムの要塞ではないか。
まるで初めて目にする建物のようだ。二日酔だった前回の記憶は曖昧すぎて話にならない。

「ヤッホー!」とでも叫びたくなるくらいに大きい。大きすぎで首がいたい。
これが今年の新作の「またぎ」モチーフのやつだろう。確か先日テレビのニ?スでやっていた。
それにしても実物は物凄い迫力だ。

今朝は早かったのでお客は私だけだったのだが、そろそろ観光客が入って来たようだ。
人の大きさがわかると増々立ねぶたの大きさが伝わってくる。どでかい。

こちらが大きさの対比。
右が弘前の「ねぷた」、中央が青森の「ねぶた」、そして左はじが「立ねぶた」。どれだけ「立ねぶた」がでかいか一目瞭然だ。
いやいやすばらしかった。
「今度はぜひ祭り中、これらが動いている時に来たいものだ。」
そう思いながらスロープをつたい出口付近に差掛かったあたりで青森が産んだスーパースターにばったりと遭遇してしまった。

「あらあら吉幾三さんではありませんか。最近ではジョージさんの還暦祝いに姿を表している所をテレビで拝見しましたが、それからさっぱり見ないと思ったらこんな所にいらしたんですね。」
「こんな所って、悪かったなこのやろ~、何がこんな所だ、おおきなお世話だこのやろ~!ところでど~だもおもしろがったべ。これは高さが22メートルもあるんだぞ、すごいだろ。お~いかけて~~~~ゆきぐに~~~ってが!」


感動のあまりに写真を撮らせて頂きこの立ねぶたの館を後にしたのであった。
「連休っていいものだ。」
明日も休みだしどれどれ途中温泉にでも入って行こうかな。