ナイスフィーリング


生活雑貨などを買う時たまに盛岡に出かける。
頻繁にとまでは言えないが、それでも3~4ヶ月に一回くらいのペースかな。
そのほとんどが車での移動だ。なぜなら買ったものを積んで来なくてはいけないから。
しかしこの季節、やはりバイクでの移動が心地良い。

そこで今回は雑貨の購入ではなく、食のためだけにバイクで向ったのでした。
と言うのも、盛岡への往復時、国道4号線沿いにいつも気になる小さなレストラン喫茶がありました。
ちょうど沼宮内あたり。
「手ごねハンバーグ」と言うとても魅力的な言葉が書かれたどでかい看板が目を射る場所、そこを通るたびに心がグィッとひかれておりました。
しかし、雑貨などの買い物をした後はすっかりと忘却の彼方、空腹を満たす為にほとんど盛岡市内で食事を済ませてしまい、それから通りかかるわけで「あっそうだった、ここで食うんだった」と毎回思い起こすはめになるのでした。
だから今回はそこだけにアクセル全開ビューンと向ったのです。



あたりは閑散とした雰囲気がただようローカル地帯。
この黄色いドアがやたらと目立っていて、かなり気になる存在なのでした。
しかも「手ごねハンバーグ」と銘打ったそのそそる響き。とうとう、来る事が出来ました。
うまいまずいはともあれ、来た事で納得が行く事でしょう。



店内はかなりの混みよう。サラリーマンやカップルでいっぱいではありませんか。
しかもマンガ本の数の半端ない事。皆さん食事した後それぞれのマンガの世界にどっぷりと浸かっている様子。
私が入店した時も誰ひとりこちらを気にする人はいませんでした。
ジーッとマンガ本に夢中。



ちょっと逆光なのですが、至る所に本棚が設置され数え切れない程のストックです。
そしてこの雰囲気がなぜか妙に落着く。
また心地よいジャズが店内を優しく包み込んでおりました。



お待ちかねのハンバーグランチ、遂に登場!
う~ん、これは丁寧に作ってあるぞ。雑な感じが全く見受けられない。
どれどれと一口。う~ん・う・ま.い・ではないか!
このデミソースは得にいい。雑味がなく、うまみのみがとろけている状態。
ハンバーグ本体もタマネギなどの具材が程良く残っていて二重丸。
これは仕事の丁寧さが伝わって来る逸品だ。
思いきって来てみて良かった良かった。



アイスコーヒー付き!
歪に変型したマグに歴史を感じる。なんと、創業1976年、と言う事は今年で33年目。
ティーバードよりも10年も先輩ではありませんか。ははーっ、脱帽です。
食事後は、まったりと雰囲気を味わい、そのままビューンと家路へとついたのでした。

満足感120%でアクセル全開の私の脳裏に、ふっとあのハンバーグ好きの兄弟の笑顔が浮んではスーッと風にのり後方へと消え去っていった。
「連れて来るにはちょっと無理があるな・・・・・・・」