雨男の神髄

9月も最終章、今年は未だ行けていない「岩手山」。
八甲田大岳から岩木山へと膝の回復具合を確かめるように徐々に高度を上げてきたのですが、今回とうとう岩手山を登ってみてその膝の回復具合を図ろうと画策、そして向かったのでありました。
休日早朝、天気予報は八戸晴天、もちろん岩手盛岡晴天マーク、これなら間違いないだろうと早々に出発。途中「岩手山パーキング」でトイレに行って準備万端、再びここで天気予報を確認。なぜなら、空全体は青く晴天と言っていい色合いなのですが岩手山の上半分に厚い雲がかかっていて、これ大丈夫?な感じ。そこでまたまた岩手山で天気予報を確認して見るとやはり晴天マークがばっちり、おまけに降水量は0%、大丈夫じゃないですか、なんと心の踊る事。
今回は「馬返りコース」を選択。


駐車場からの久々の眺め、懐かしくさえ感じます。紅葉にはまだ早いものの夏が過ぎ去った後のしっとりとした森林の佇まいは郷愁をそそる色合いと雰囲気、素晴らしい。


登山口が見えてきました。登山記録に記入しいよいよ久々の入山であります。
肌寒く感じていたのでナイロンジャケットを着ていたのですが、10分も歩くとじんわりと汗がにじむ。すぐにそれを脱いで再び歩きます。
するとポタリポタリと天上から水滴が・・・もしかして雨?
マジか、降水量0のはずが雨、私はいつも携帯してあるカッパを取り出し頭からリュックから全体を包み込むようにかぶります。
まあこんなもんだろう、歩いていればすぐに止むはずだ、そう思いながら坂道を登ります。
どんどん高度を上げるのに比例する形で雨粒が大きく強くなる感じ。
マジか!
しばらく上るもどんどん雨は強くなるいっぽう。


私はとうとう諦めた。
世間的にも、ここで風邪などひくわけにはいかない、道のりはまだまだ先が長い。
決断すれば早いものだ、未練など微塵もない。ダメな時はダメなのだ。
そしてつくづく思えた、やはり私は「雨男」なのだと。
さあ次回の準備をしておこう。