レトロな日和

すごいところがあるもんだ!
私はすっかりと驚いてしまった。

たまたまふらりとトイレ休憩に立ち寄った「久慈市・道の駅」。
「トイレ」の表示板に向って歩いて行くとそのガラス窓に「レトロ館」のはり紙が。
レトロだったりビンテージだったりアンティークだったりに目のない私の琴線をくすぐる四文字だ。
しかし、過去に何度となくそんな言葉に魅せられては残念な思いを胸に家路についた事があった。

「まあいいや、今回は止めておこう。」

そう決めてトイレを済ませたはずの私の足はやはりフラフラとそちら側に引き寄せられてしまったのだった。
性としか言えない。
「まあいっか、300円だし!」と相成ったのであります。

ところがここがすごかった。


玄関先を進むといきなりの銭湯モード。
力道山が空手チョップを振り回しておりました。
コ-クの自動販売機も昔よく使った事のあるタイプだ。
コ-クのビンはかっこよかったし、またうまかったもんな~。


うお~陽光を背に輝いているのは「アグネス・ラム」ちゃんではないか。
懐かしい、懐かしすぎる。
1970年代後半、アイドル全盛時代のスーパースターだった。ミーハーな10代だった私は百恵ちゃんと彼女にぞっこんだったものだ。
確か当時の写真集がどっかにあったかもしれない?探してみるかな。

そしてこちらは「松阪慶子」さん、これはこれは若々しくて妖艶なお姿。
こんなお宝写真は初めて観た、大事に保管してあったんですね~館長。
たまりませんね、このチラリズム。
それにしても美しい~。




当時の路地裏を再現した風景にはノスタルジーすら感じてしまいます。
その「タバコ屋」と小型タイルで書かれた文字スタイルは昭和の初期にはあちらこちらにあったものです。
この小窓の感じもいいですね~。
私が高校生の頃新発売になった「セブンスター」は確か100円だった。「ハイライト」は80円、それだけで時代を感じるには十分だ。
奥にはでかい鉄人28号がどかん!
この頃少年少女だった年代にとってここはすばらしい空間であります。






おもちゃ屋の景観だったり駄菓子屋を細かく再現したり、またその頃の生活状況をリアルに表現してあったりと到れり尽くせりの展示ではありませんか。
すばらしい。
近場にこれ程のコレクションがあったとは本当に驚きでありました。

いや~心にいいものを見せてもらった、また近くに来たらぜひ寄りたいと思います。


帰り際の通路の壁に「年代不明」の昔のパネルが。
この頃からやはりいたのですね「美し過ぎる海女」が。

こうして時代は脈々とつながって行くのか・・・・・・納得!