それぞれの時代・・・

「わが家の歴史」フジTV、PM9:00~を3夜連続で見た。
いや~引き付けられた、いやいや、2話目からは居ても立ってもいられずに仕事が終わったら速攻で帰宅しテレビの前に陣どった。
釘付けとはこの事だ。

波乱万丈過ぎるこの家族、有り得ない話ではあるのだが、これがまたもっともらしく構成され続け、挙句の果てにはにくらしい程に昭和人の心をもてあそぶ。

三谷幸喜恐るべし。

エンドロールに流れる中嶋みゆきの曲「時代」

そんな~時代もあったねと~いつか笑える日も来るさ~

当時すでにロックに目覚めていた私は全く聞き流してた曲だった。
それが今になって耳にした瞬間に懐かしくて懐かしくてもうどうしようもない。
翌日早々に買いに行ったのであります。

休日、そのCDをカーオーディオにさりげなく挿入
う~~~んイイ感じだ、気分も高揚して来る。
私はそのまま国道4号線上の人となり久し振りに盛岡方面へと向ったのでありました。


なぜか、「石川啄木記念館」
昭和の音楽渦巻く車内でやや童心に帰っていた私は何を思ったのか渋民にあるここ啄木記念館へと引き寄せられてしまったのであります。
私の深層部分に眠る文学的欲求がそうさせたのか、はたまた単なる気紛れか、中に入ってみなければわかりません。


「こんにちは、この中って写真撮ってもいいんですか?」
「ダメダメ、そこの門まではいいけどそれ以降はダメですよ。あと、庭の方もよかったら見てってね!」
あっけない駄目だし。

館内を一通り見学させてもらい、私はあっさりとここを後にした。庭の方もあいにくの雨で断念。
考えてみれば小学生の頃に教科書で彼の詩をひとつふたつ読んだ事があるだけでその他はなにも知らない、勉強不足にも程があった。
やれやれ、もう少し彼の本を読んでから再び訪れてみましょう。

ここで小腹のすいた私は以前バイクで訪れた事のあるロードサイドレストラン「ヴィラ」へと向った。
ここからは案外近い。昼時をやや過ぎてはいたが相変わらずの混みよう。


本日のランチ「きのこのハンバーグ・アスパラ添え」
イタリアンブレンドコーヒーがついて1050円。やはり手抜き無しの美しい仕上がり。
味もいい塩梅で満足満足。遠方での環境の変化と食事が楽しい。

再び車内に音楽が流れる。

当時なにげなく聞き流していた曲達が、今頃になって鮮明に過去を呼び起こしてくれる。
それとなく聞き流していた分、それとなく自然にその時代を感じさせてくれる。
音楽にはそんな力が宿っている。


外気は肌寒く小雨が降り続く一日だったが、車内は陽のあたる別な世界へとタイムスリップしていた。


「わが家の歴史」、もしDVDが出たら買っちゃおうかな~!