一枚のもり蕎麦

新蕎麦の季節がやってきた。


おお~久々の「おきな」だ。
ここのところしばらくお酒を飲みに出ていなかったからな~たまにはいいものだ。
もう岩SOUR夫妻は着いている事だろう、約束の時間にちょっと遅れてしまったけど大丈夫かな。
申訳なさを胸に、どれどれっと私は暖簾をかきあげたのです。


「蕎麦っていうのはね~やっぱり日本人の魂的存在だよね。」
「そうよね、特に今、この時期は蕎麦が恋しくて恋しくてたまらないわよね。新蕎麦の魅力ってやつかな。まるでオアスロウのPコートにワコマリアのハットをかぶったあっ君みたいに・・・」
「えへへ・・・・・そうか!」
なんのこっちゃ・・・・。

遅れた事の言い訳をひと通り熱弁し、生ビールで乾杯。
その後「蕎麦屋」と言う事もあり、八戸の地酒「はちつる」をお猪口でクイッと。
厨房では店主である「伸ちゃん」が私達のために腕によりを掛けて料理を作っている様子。
さっきから顔も見てはいない。
10分もすると次から次へと自慢料理が登場した。








おお~どれもこれもうまそうだ。
特にこの「親子丼」の上だけのやつが私の大好物なのです。さすが伸ちゃん、わかってらっしゃる。
う~ん、ウナギの蒲焼きも程よい脂で香ばしい。
ズワイといい、湯豆腐といい身も心も温まる演出だ。
これは伸ちゃんを呼んで誉めてやらなければならない。




「は~い!いらっしゃい、みんな、どう、元気!料理、なかなかいけるでしょ。これからまだまだたくさん作ってやるから楽しみに待ってて。おおっと湯が沸き出した、じゃあね!あっそうそう、最後みんなで飲もうよ。」
「うん、わかった。作り終わったらこっちで合流しよう」
そそくさと伸ちゃんは厨房の奥へと引っ込んで行ったのでありました。
それにしても、伸ちゃん、しばらく会わないうちにずいぶん毛深くなったものだ。まるでテディ-ベア-じゃないか・・・あっそうか、もうすぐ冬になるもんな~毛も生えるわな~納得!」


〆のもり蕎麦、
のど越し滑らかにするりするりと完食。
ちょうど2時間のゆったりと楽しい時間を過す事が出来た。
伸ちゃんありがとう、また来るよ、風呂入れよ!


この後、となりの「ソウル・ブランチ・カフェ」へと向い、さらりとワインを頂いたのであります。
寒気がわがもの顔で支配している北国の夜は、深々と更けていったのでありました。
そろそろ雪になるかもしれないな~

う~~~~~~~~~~さぶ!